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2007.11/21(Wed)

壊れたのは、請われた心●クラッシュ

解り合う為に、ぶつかるのか。
ぶつからなければ、解り合えないのだろうか。

Crash01.jpgCrash02.jpg
『Crash』

人はぶつかりあう。
人は人を傷つける。
怒り、哀しみ、憎しみ、孤独。
それでも、人は人を愛していく。

それはあなたも流したことのある、あたたかい涙。

クラッシュ - goo 映画

ロサンゼルス。
ハイウェイで一件の自動車事故が起きた。
日常的に起きる事故。
しかし、その“衝突”の向こうには、誰もが抱える“感情”の爆発が待っていた。
ペルシャ人の雑貨店主人は護身用の銃を購入し、
アフリカ系黒人の若い2人は白人夫婦の車を強奪。
人種差別主義者の白人警官は、裕福な黒人夫婦の車を止めていた。
階層も人種も違う彼らがぶつかり合ったとき、悲しみと憎しみが生まれる。
その先に、あたたかい涙はあるのだろうか。

『クラッシュ (映画 2004年)』 ウィキペディア(Wikipedia)

監督・脚本
ポール・ハギス 『ミリオンダラー・ベイビー』

出演&キャラクター

グラハム(ドン・チードル):ロサンゼルス警察の黒人刑事。
白人刑事が黒人刑事を射殺した事件で難しい決定を迫られる。
年老いた母親との繋がりは薄い。弟がいる。

リア(ジェニファー・エスポジート):グラハムのパートナー、恋人。
ヒスパニック系。

ライアン(マット・ディロン):勤続17年の白人巡査。
職務に忠実だが人種差別主義者であり、黒人に対する嫌がらせをする。
また、具合の悪い父親を一人で面倒を見ている。
彼の父親は自分で事業を興し、黒人を雇って白人と同等の賃金を与えてきたが、
積極的差別是正措置のあおりを受けてすべてを失ってしまった。

ハンセン(ライアン・フィリップ):ライアンの相棒。
赤髪で警官なので、アイリッシュ系白人だろう。
ライアンの差別的な態度に嫌気が差し、配置換えを望んでいる。

リック(ブレンダン・フレイザー):白人のロサンゼルスの地方検事。
アンソニーとピーターに車を奪われる。
差別意識はあまりないように見えるが、役職上有権者の目を常に気にしている。

ジーン(サンドラ・ブロック):リックの妻。白人。
黒人によるカージャックに遭ってからマイノリティに対する偏見を募らせるが、
階段から落ちた時、ヒスパニック系のメイドに助けられる。

フラナガン(ウィリアム・フィクトナー):リックの側近。
グラハムに取引を持ちかける。

アンソニー(クリス・“リュダクリス”・ブリッジス):自動車強盗。黒人。
世の中は黒人に対する偏見に満ち溢れていると信じているが、
彼の場合は妄想に近い(バスの窓が大きいのは乗っている黒人を見て笑うため…等)
リックの車を奪い、その車で韓国人を轢いてしまう。
同じ車種を狙ってキャメロンの車を奪おうとして反撃を受ける。

ピーター(ラレンズ・テイト):アンソニーの友人。グラハムの弟。黒人。
一緒に車を盗んでいる。
聖クリストファーの像がお守り。

キャメロン(テレンス・ハワード):黒人のテレビディレクター。
これまでは周りに合わせて「いい人」として生きてきたが、
目の前で妻が白人の巡査にセクハラされても何も出来ずに自尊心を傷つけられる。
アンソニーとピーターに車を奪われそうになった時、怒りを爆発させて猛烈な反撃に出る。

クリスティン(タンディ・ニュートン):キャメロンの妻。黒人。
ライアンにセクハラされるが、それに対して夫が何もせず、
ただ警官に従ったことに怒りを爆発させる。
後日、交通事故に遭ってライアンに助けられる。

ダニエル(マイケル・ペーニャ):メキシコ系の錠前屋。
刺青とスキンヘッドのため、ジーンに「ギャングのよう」と言われたが、
実際には真面目に働く献身的な父親。
幼い娘のために安全な地域に引っ越してきたが、逆恨みしたファハドに襲われる。

ファハド(ショーン・トーブ):ベルシャ系の小売店主。
人々が自分達をアラブ系と勘違いし偏見を持っていると、銃を手に入れる。
裏口の錠の修理をダニエルに依頼するが、
ドアを換えなければダメだと言われて怒りを募らせる。
その後、閉まらない裏口のせいで店を荒らされ、
逆恨みして銃を持ってダニエルの元に向かう。

ドリ(バハー・スーメク):ペルシャ系の検死官、ファハドの娘。


【More・・・】

全ての登場人物は、差別と思い込みの中で、相手に理解を求める心が相手を傷つけ、
そして自分も傷ついてゆく・・・。

人間関係は、相手とのコミュニケーションで成り立っています。

もちろん、愛情のキャッチボールであったり、悪意のドッチボールであったり、
善意のお手玉であったり。

登場人物たちの「想い」は、「偏見」という名の無理解のバットで打ち返されます。

平等を売りにしている地方検事も、イラク人を表彰する事で、自分の評価を上げるという、
「偏見」を利用しています。

黒人テレビディレクター、キャメロンのエピソードは、観ていて切ないです。
受賞パーティーからの帰宅途中、高級4WDを運転しながら、
酔った黒人の奥さんにフェラチオをさせている所を、警官に職務質問されます。

警官には糖尿病の父親がいて、高額な医療費を払えないで苦しんでいる生活があり、
目の前で高級外車を乗り回してイチャついている黒人に、
腹いせをぶつけているという側面もあります。

立場の優位さから、黒人のキャメロンは自分が間違っていないけど、
「勘弁してください」と言わされます。
夫は、更なる最悪の状況になりかねない妻を守る為であっても、
妻には、警察の権力に屈して、身体検査の名目で妻のスカートに手を入れられ、
自分の目の前で、警官が指を使って妻の女性器を犯していても、
眺めていただけだと夫をなじります。

翌日の撮影現場では、白人の上司に、「今の黒人少年の言い方は上品だった」と言われ、
笑い飛ばそうとするけど、白人の上司は真顔で、「何か変か?」と言われ、
白人の上司が心の中で、黒人に対してどういうスタンスなのかが分かってしまった上で、
更に「話しても無駄だと」思い、
黒人の役者に頭の悪い言い方で演技するように指示して撮り直す・・・。

そして、黒人の2人組みが、自分の車を強奪しようとした時に、
キャメロンの中の理性のタガが外れます。

「お前達は、『黒人』をおとしめている!」

・・・何とも切ないです。

『クラッシュ』は、どの登場人物たちのエピソードも、理解し易く描かれています。

『ブロークバック・マウンテン』とアカデミー賞を争いましたが、
作品としては、どちらも甲乙つけ難いです。
でも、今の世の中には、『ブロークバック・マウンテン』で扱っている偏見を取り除く事も大事ですが、
『クラッシュ』で描かれているテーマの方が、緊急性が高いような気がします。

そういう意味では、『ブロークバック・マウンテン』を抑えて、
アカデミー作品賞の受賞も納得です。

久しぶりに見ましたが、やはり良い映画です。
テーマソングの切ない調べが、久しぶりに聞いても心に響きました。

『自分を解放できる愛に縛られた2人●ブロークバック・マウンテン』

『スペイン版、ダーク・ファンタジー杜子春●パンズ・ラビリンス』

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テーマ : 考えさせられた映画 - ジャンル : 映画

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●優劣感

こんにちは。突然の訪問失礼致します。12月22日、渋谷Q-AXにて映画『アディクトの優劣感』が公開されます。公開に先駆けて応援ブログを立ち上げましたので、お暇な時にでも遊びにいらして下さい。
アディクト | 2007.11.21(水) 18:14 | URL | コメント編集

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『クラッシュ』

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2008/03/01(土) 13:14:55 | cinema!cinema!~ミーハー映画・DVDレビュー

『クラッシュ』・・・

2005年:アメリカ映画、昨年のアカデミー賞主要3部門(作品賞・脚本賞・編集賞)受賞作品。
2007/11/22(木) 12:46:45 | ~青いそよ風が吹く街角~

クラッシュ

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2007/11/21(水) 21:15:01 | ☆彡映画鑑賞日記☆彡
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