2007.05/22(Tue)
松阪牛を使った、味見ナシの焼きそば●ユナイテッド93
911を題材で扱って、検証しないで作った、安易な再現映画。
映画本編を見る価値は薄いが、DVDの映像特典に収録されている、
遺族のコメントは、胸を打つ必見の作品。

『United Ninety Three』
監督は、『ボーン・スプレマシー』のポール・グリーングラス。
テロに対する社会の本質を突いています。

『The Siege』
911のテロ直後、私が当時利用していたレンタル屋が、特別コーナーを設けて、
「テロの恐怖!」というポップと共に、テロ発生の3年前に制作された、
『マーシャル・ロー』を紹介していました。
このレンタル屋に対して、みなさんはどう思いますか?
その後、レンタル屋には抗議が寄せられたみたいで、特設コーナーは撤去されていました。
『ユナイテッド93』は、実際にあった事件を、事実の検証もしないで、遺族や政府にとって、
都合のいい再現ドラマというだけの作品である以上、映画本編を見る価値は乏しいです。
「テロはいけない事!」、「テロの恐怖を再認識!」と言う知り合いもいましたが、
映画に散りばめられている、プロパガンダ的要素だけを捉えるのは、非常に危険です。
通り魔に刺された人が、道端で血を流し、苦しみながら死ぬ過程を、
ドキメンタリー風に撮った物を見せられて、「通り魔はいけない事!」、
「通り魔の恐怖!」なんて、私は思わないし、考えません。
それは私にとってテロとは、映画を見ないと「テロはいけない事」と、
再認識できない事柄ではないからです。
通り魔に刺された人が死んでい過程を、刺した通り魔本人や、
通り魔を生み出した社会や、状況に焦点を当てず、
ドキュメンタリー風に、死んでいく乗客の様子を描いた映画を撮る、監督の意図が分かりません。
もちろん、建て前の言い分は知っています。
「家族や国を守る為の、自己犠牲という愛情」
しかし、これらの建て前を鵜呑みにする程の力は、作品にありません。
まだ、『アルマゲドン』の方が、完全に作り話である上に、科学考証に穴があっても、
「家族や国を守る為の、自己犠牲という愛情」という点では良く出来ています。

『Armageddon』
余談ですが、「横浜子供科学館」のHP内で、「天文民俗学のページ」 →
「天文民俗学以外のHP」 → 「宇宙開発読み物ページ」 → 「小惑星地球衝突の映画」として、
『アルマゲドン』と、『ディープ・インパクト』の、科学考証されている記事があります。

『Deep Impact』
気になる方の為に、記事へのリンクを下に貼っておきます。
●小惑星地球衝突の映画
中々面白い記事なので、興味のある方は読んでみると良いですよ。
・・・話を戻します。
『ユナイテッド93』と同じように、事実を再現したという映画に、
『パーフェクト・ストーム』という作品があります。

『The Perfect Storm』
『パーフェクト・ストーム』も、『ユナイテッド93』と同じ様に、
遺族の証言を元に作られたそうですが、映画のラストは、
『ユナイテッド93』と同じ様に、全員死んでいるので、
『事実』ではなく、『憶測』や、『希望的推測』と表現するのが正しく、
『事実』という宣伝方法には、少し語弊(ゴヘイ)があります。
しかし、残された遺族にとって、家族を想いながら死んでいったというラストは、
そうであって欲しいと願う“癒し”であり、観客にとって、迫力のある荒れ狂う海の映像は、
“娯楽”として成立します。
もちろん、制作者にとっては“お金”を産み出します。
「嵐が来てる日は海に出てはいけない!」、
「大自然の恐怖!」というメッセージが無いとは言いませんが、
『パーフェクト・ストーム』は、ジェットコースターの様な娯楽色が強い作品です。
『パーフェクト・ストーム』での主人公達の命を奪う存在は、“自然”ですので、
“遺族” に都合の良いラストでも、“自然”から、不満が出る筈がありません。
監督は、「主観を入れず、検証だけで作る事に意味がある」という考えだったようですが、
『ユナイテッド93』にまつわる、数々の疑惑を払拭するような映画ではなく、
墜落した機体が粉砕しているのは、空中爆破の証拠であり、いまだ疑惑の強い、
アメリカ空軍機撃墜説など、事実を中立的に再現した映画というには、若干お粗末な出来です。
監督の言葉とは裏腹に、『ユナイテッド93』は一番重要な要素である、
「主観を省いた中立的な立場で描く」という事が描けていない、ドキュメンタリー風な作り話であり、
911を商売に利用しただけの作品でした。
よく出来たドキュメンタリー 『 風 』 の作り話は、
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』で十分です。

『The Blair Witch Project』
『ユナイテッド93』は、ほとんどの遺族から許可を貰って、公開したらしいけど、
そもそも、『ほとんど』て、どういう事でしょう。
許可しなかった遺族にとっては、今度はハリウッドから、
テロ攻撃を受けたという事になるのではないでしょうか。
ここで、改めて冒頭の質問について、もう一度みなさんに尋ねてみたいと思いますが、
『マーシャル・ロー』を、「テロの恐怖」というポップを作って、
特設レンタルコーナーを作ったレンタル屋に対して、皆さんはどう思いますか?
『ユナイテッド93』を観て、「テロはいけない事!」、「テロの恐怖を再認識!」と言う、
映画に散りばめられた、プロパガンダ的要素だけを捉えた、知り合いに尋ねてみた所、
驚く事に「そのレンタル屋はいけない」と答えました。
その答えを聞いて、私は『殺人狂時代』の、
「一人の殺害は犯罪者を生み、百万の殺害は英雄を生む。数が(殺人を)神聖化する」
というセリフを思い出しました。

『Monsieur Verdoux』
作品価値の乏しい、『ユナイテッド93』の監督であるポール・グリーングラスも、
レンタル屋の店長も、同じ様に「悲劇を商売」にしているだけで、私から見たら、
どちらも同じ様に眉をひそめる行為なのに、一方は、第79回アカデミー賞監督賞にノミネートして、
一方は、特設コーナーを撤去する抗議が来るというのも、なんとも可笑しな話です。
・・・まぁ、この年の最優秀作品賞が『ディパーテッド』という時点で、
この年の選考基準に、納得は出来てませんがw

『The Departed』
私も含めて、人間には、憶測や、宣伝や、情報操作や、感情で、
物事の本質を見誤り、大きな失敗をしてしまう事があります。
そして、『ユナイテッド93』や、「教え込まれた宗教」など、
与えられた物を、そのまま妄信してしまう事が、私は911テロの原点の様な気がします。
『ユナイテッド93』の本編については、やや酷評気味の私ですが、
特典映像に収められている遺族のコメントには、
胸を打たれました。
中でも、妊娠中の妻を亡くし、妻と子を一度に亡くした、ローレンの夫、
ジャック・グランドコラスのコメントは、色々考えさせられます。
以下は、ジャックのコメントです。
『ユナイテッド93』を借りた価値はありました。
誤解の無いように記しておきますが、この『ユナイテッド93』という映画を、
残された遺族への “癒し” の為だけに作られて、一般公開しない作品であるなら、
私は何の不満もありません。
もしも『ユナイテッド93』の真相が、アメリカ軍による撃墜だった時、
『父親たちの星条旗』では済まされない、事実のすり替えになります。

『Flags of Our Fathers』
世界的影響力のある事件を扱って、ドキュメンタリー風の作り話で良いのか?
という事を想い、やや酷評気味なレビューになっただけです。
『JFK』を撮った、オリバー・ストーン監督が、911を題材にした映画を撮ると聞き、

『JFK』
期待していたら、当たり障りの無い、
『ワールド・トレード・センター』に拍子抜けしました。

『World Trade Center』
オリバー・ストーン監督も、政府相手なら強気だけど、解釈の仕方によっては、
観客全員を敵に回しかねない、911という題材に対して、日和見をしたとしか思えず、
気骨や気概を持った監督が、一人消えてしまった寂しさを感じました。
やはり、商業主義が横行する現在のハリウッドでは、気概や気骨を持った監督は、
アメリカの良心と言われる、『硫黄島からの手紙』を撮った、クリント・イーストウッド監督か、

『Letters from Iwo Jima』
作為的な要素が見え隠れしつつも、『華氏911』や、『ボーリング・フォー・コロンバイン』等の、
作品に力のある映画を作る、マイケル・ムーア監督しかいないのかも。

『Fahrenheit Nine Eleven』
アメリカ版の、『ボーリング・フォー・コロンバイン』のポスターデザインは、
一見、構図が上に寄り気味で、違和感を感じさせつつも、
良く見ると、銃の標的として使われる、人の形を模したボーリングのピンの影が、
銃弾になっている事に驚き、銃が間近にあるアメリカの銃社会の危うさと、
間近に銃が存在した時の恐ろしさを疑似体験できて、秀逸のデザインなんだけど、

『Bowling For Columbine』アメリカ版デザイン
日本版は、どうして構図を変えたのかなぁ?

『Bowling For Columbine』日本版デザイン
マイケル・ムーア監督の次回作は、医療がテーマの『シッコ』です。
公開前から、物議をかもしていますねw

『Sicko』
気概のある監督として、『ミュンヘン』を撮った、
スティーブン・スピルバーグ監督を挙げる人もいるかと思いますが、

『Munich』
彼は、『ボーリング・フォー・コロンバイン』で描かれていた、全米ライフル協会と、ある意味同じで、
映画が売れるなら、戦争の愚かさを描いた『ミュンヘン』を撮ったり、
外敵の恐怖を煽り、アメリカ万歳!的な娯楽映画である、『宇宙戦争』も撮ります。

『War of the Worlds』
新作は、恐怖を煽りアメリカ万歳!の娯楽映画である、『トランスフォーマー』ですね。


『Transformers』
反戦映画としての『ミュンヘン』は評価しますし、
今までにスピルバーグ監督が作った娯楽作品の腕前も認めます。
私の好きな娯楽作品の中には、スピルバーグ監督の作品も多いです。
ただ、「監督」としてや、「作品」は認めても、
気概や気骨を持った、「映画人」としては、なかなか評価できません。
何故なら、私の個人的な判断では、スピルバーグ監督の作品には一貫性がなく、
唯一感じられる共通点は、「映画が売れて、自分の評価が上がること」だけだからです。
スピルバーグ監督は、映画が売れるなら、主義や主張を、その都度変える、
『ロード・オブ・ウォー』のニコラス・ケイジが演じた役と同じ様な、
「商売人」という評価からナカナカ変わりませんw


『Lord of War』
赤狩りでハリウッドから追放された、エリア・カザン監督が、
アカデミー特別賞を受賞される時、
会場が、カザン監督に対する批判の着席か、賞賛のスタンディング・オベーションに分かれた時、
スピルバーグ監督はどうしたと思います?
座って拍手してましたw
私は、京都人の言葉に甘えて良いのか、断った方が良いのか分からず、
若干、京都の流儀が汲み取れなくて苦手ですが、スピルバーグ監督なら、
京都に住んでも、上手くやっていけそうな気がしますw
過去に書いた、私の関連記事へのリンクを載せておきます。
気が向いた方は、暇な時にでも読んでみてください。
『アメリカ政府発注、愛国心を促すプロパガンダ映画●宇宙戦争』
『アメリカ以外の人が、カタルシスを得る事は難しい●マジェスティック』
「大人」が喜ぶ子供映画●河童のクゥと夏休み
映画本編を見る価値は薄いが、DVDの映像特典に収録されている、
遺族のコメントは、胸を打つ必見の作品。

『United Ninety Three』
監督は、『ボーン・スプレマシー』のポール・グリーングラス。
【More・・・】
テロを題材に描くなら、911より3年前に制作された、娯楽作品である『マーシャル・ロー』の方が、テロに対する社会の本質を突いています。

『The Siege』
911のテロ直後、私が当時利用していたレンタル屋が、特別コーナーを設けて、
「テロの恐怖!」というポップと共に、テロ発生の3年前に制作された、
『マーシャル・ロー』を紹介していました。
このレンタル屋に対して、みなさんはどう思いますか?
その後、レンタル屋には抗議が寄せられたみたいで、特設コーナーは撤去されていました。
『ユナイテッド93』は、実際にあった事件を、事実の検証もしないで、遺族や政府にとって、
都合のいい再現ドラマというだけの作品である以上、映画本編を見る価値は乏しいです。
「テロはいけない事!」、「テロの恐怖を再認識!」と言う知り合いもいましたが、
映画に散りばめられている、プロパガンダ的要素だけを捉えるのは、非常に危険です。
通り魔に刺された人が、道端で血を流し、苦しみながら死ぬ過程を、
ドキメンタリー風に撮った物を見せられて、「通り魔はいけない事!」、
「通り魔の恐怖!」なんて、私は思わないし、考えません。
それは私にとってテロとは、映画を見ないと「テロはいけない事」と、
再認識できない事柄ではないからです。
通り魔に刺された人が死んでい過程を、刺した通り魔本人や、
通り魔を生み出した社会や、状況に焦点を当てず、
ドキュメンタリー風に、死んでいく乗客の様子を描いた映画を撮る、監督の意図が分かりません。
もちろん、建て前の言い分は知っています。
「家族や国を守る為の、自己犠牲という愛情」
しかし、これらの建て前を鵜呑みにする程の力は、作品にありません。
まだ、『アルマゲドン』の方が、完全に作り話である上に、科学考証に穴があっても、
「家族や国を守る為の、自己犠牲という愛情」という点では良く出来ています。

『Armageddon』
余談ですが、「横浜子供科学館」のHP内で、「天文民俗学のページ」 →
「天文民俗学以外のHP」 → 「宇宙開発読み物ページ」 → 「小惑星地球衝突の映画」として、
『アルマゲドン』と、『ディープ・インパクト』の、科学考証されている記事があります。

『Deep Impact』
気になる方の為に、記事へのリンクを下に貼っておきます。
●小惑星地球衝突の映画
中々面白い記事なので、興味のある方は読んでみると良いですよ。
・・・話を戻します。
『ユナイテッド93』と同じように、事実を再現したという映画に、
『パーフェクト・ストーム』という作品があります。

『The Perfect Storm』
『パーフェクト・ストーム』も、『ユナイテッド93』と同じ様に、
遺族の証言を元に作られたそうですが、映画のラストは、
『ユナイテッド93』と同じ様に、全員死んでいるので、
『事実』ではなく、『憶測』や、『希望的推測』と表現するのが正しく、
『事実』という宣伝方法には、少し語弊(ゴヘイ)があります。
しかし、残された遺族にとって、家族を想いながら死んでいったというラストは、
そうであって欲しいと願う“癒し”であり、観客にとって、迫力のある荒れ狂う海の映像は、
“娯楽”として成立します。
もちろん、制作者にとっては“お金”を産み出します。
「嵐が来てる日は海に出てはいけない!」、
「大自然の恐怖!」というメッセージが無いとは言いませんが、
『パーフェクト・ストーム』は、ジェットコースターの様な娯楽色が強い作品です。
『パーフェクト・ストーム』での主人公達の命を奪う存在は、“自然”ですので、
“遺族” に都合の良いラストでも、“自然”から、不満が出る筈がありません。
監督は、「主観を入れず、検証だけで作る事に意味がある」という考えだったようですが、
『ユナイテッド93』にまつわる、数々の疑惑を払拭するような映画ではなく、
墜落した機体が粉砕しているのは、空中爆破の証拠であり、いまだ疑惑の強い、
アメリカ空軍機撃墜説など、事実を中立的に再現した映画というには、若干お粗末な出来です。
監督の言葉とは裏腹に、『ユナイテッド93』は一番重要な要素である、
「主観を省いた中立的な立場で描く」という事が描けていない、ドキュメンタリー風な作り話であり、
911を商売に利用しただけの作品でした。
よく出来たドキュメンタリー 『 風 』 の作り話は、
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』で十分です。

『The Blair Witch Project』
『ユナイテッド93』は、ほとんどの遺族から許可を貰って、公開したらしいけど、
そもそも、『ほとんど』て、どういう事でしょう。
許可しなかった遺族にとっては、今度はハリウッドから、
テロ攻撃を受けたという事になるのではないでしょうか。
ここで、改めて冒頭の質問について、もう一度みなさんに尋ねてみたいと思いますが、
『マーシャル・ロー』を、「テロの恐怖」というポップを作って、
特設レンタルコーナーを作ったレンタル屋に対して、皆さんはどう思いますか?
『ユナイテッド93』を観て、「テロはいけない事!」、「テロの恐怖を再認識!」と言う、
映画に散りばめられた、プロパガンダ的要素だけを捉えた、知り合いに尋ねてみた所、
驚く事に「そのレンタル屋はいけない」と答えました。
その答えを聞いて、私は『殺人狂時代』の、
「一人の殺害は犯罪者を生み、百万の殺害は英雄を生む。数が(殺人を)神聖化する」
というセリフを思い出しました。

『Monsieur Verdoux』
作品価値の乏しい、『ユナイテッド93』の監督であるポール・グリーングラスも、
レンタル屋の店長も、同じ様に「悲劇を商売」にしているだけで、私から見たら、
どちらも同じ様に眉をひそめる行為なのに、一方は、第79回アカデミー賞監督賞にノミネートして、
一方は、特設コーナーを撤去する抗議が来るというのも、なんとも可笑しな話です。
・・・まぁ、この年の最優秀作品賞が『ディパーテッド』という時点で、
この年の選考基準に、納得は出来てませんがw

『The Departed』
私も含めて、人間には、憶測や、宣伝や、情報操作や、感情で、
物事の本質を見誤り、大きな失敗をしてしまう事があります。
そして、『ユナイテッド93』や、「教え込まれた宗教」など、
与えられた物を、そのまま妄信してしまう事が、私は911テロの原点の様な気がします。
『ユナイテッド93』の本編については、やや酷評気味の私ですが、
特典映像に収められている遺族のコメントには、
胸を打たれました。
中でも、妊娠中の妻を亡くし、妻と子を一度に亡くした、ローレンの夫、
ジャック・グランドコラスのコメントは、色々考えさせられます。
以下は、ジャックのコメントです。
映画本編には落胆しましたが、ジャックのコメントや、その他の遺族のコメントが聞けただけで、妻とお腹の中の子供が殺された事実を思うと、いたたまれない。正気ではいられないよ。幸せなあの頃を思い出すことも重要なんだ。理想の幸せな人生を歩んでいた。夫婦として最高に相性が良かった。それが突然、壊された。あの(妻からの留守電を聞いた)時、FBIに通報した。FBIは、留守電のメッセージを引き取ると言ったけど断った。手放したくないとね。あの時は、人に渡したくなかった。渡したのは、何年も月日が経ってからだ。特別な遺品だからね。公開することが人の役に立つと分かり、協力したいと思うようになった。ある記者が質問してきた。「ビン・ラディンに死を求めるか」と。妙な質問だよ。「知らない人は憎めない」と答えた。偏見が今回の事態を生んだ。憎しみが無実の人を殺したんだ。ビン・ラディンを憎み殺したいと思えば、彼らと同じだ。私が抱く怒りの矛先は、私の知らない人ではない。今回の事態を招く環境を、放置してたことだ。911は阻止できなかったろうが、大惨事は免れたと思う。
『ユナイテッド93』を借りた価値はありました。
誤解の無いように記しておきますが、この『ユナイテッド93』という映画を、
残された遺族への “癒し” の為だけに作られて、一般公開しない作品であるなら、
私は何の不満もありません。
もしも『ユナイテッド93』の真相が、アメリカ軍による撃墜だった時、
『父親たちの星条旗』では済まされない、事実のすり替えになります。

『Flags of Our Fathers』
世界的影響力のある事件を扱って、ドキュメンタリー風の作り話で良いのか?
という事を想い、やや酷評気味なレビューになっただけです。
『JFK』を撮った、オリバー・ストーン監督が、911を題材にした映画を撮ると聞き、

『JFK』
期待していたら、当たり障りの無い、
『ワールド・トレード・センター』に拍子抜けしました。

『World Trade Center』
オリバー・ストーン監督も、政府相手なら強気だけど、解釈の仕方によっては、
観客全員を敵に回しかねない、911という題材に対して、日和見をしたとしか思えず、
気骨や気概を持った監督が、一人消えてしまった寂しさを感じました。
やはり、商業主義が横行する現在のハリウッドでは、気概や気骨を持った監督は、
アメリカの良心と言われる、『硫黄島からの手紙』を撮った、クリント・イーストウッド監督か、

『Letters from Iwo Jima』
作為的な要素が見え隠れしつつも、『華氏911』や、『ボーリング・フォー・コロンバイン』等の、
作品に力のある映画を作る、マイケル・ムーア監督しかいないのかも。

『Fahrenheit Nine Eleven』
アメリカ版の、『ボーリング・フォー・コロンバイン』のポスターデザインは、
一見、構図が上に寄り気味で、違和感を感じさせつつも、
良く見ると、銃の標的として使われる、人の形を模したボーリングのピンの影が、
銃弾になっている事に驚き、銃が間近にあるアメリカの銃社会の危うさと、
間近に銃が存在した時の恐ろしさを疑似体験できて、秀逸のデザインなんだけど、

『Bowling For Columbine』アメリカ版デザイン
日本版は、どうして構図を変えたのかなぁ?

『Bowling For Columbine』日本版デザイン
マイケル・ムーア監督の次回作は、医療がテーマの『シッコ』です。
公開前から、物議をかもしていますねw

『Sicko』
気概のある監督として、『ミュンヘン』を撮った、
スティーブン・スピルバーグ監督を挙げる人もいるかと思いますが、

『Munich』
彼は、『ボーリング・フォー・コロンバイン』で描かれていた、全米ライフル協会と、ある意味同じで、
映画が売れるなら、戦争の愚かさを描いた『ミュンヘン』を撮ったり、
外敵の恐怖を煽り、アメリカ万歳!的な娯楽映画である、『宇宙戦争』も撮ります。

『War of the Worlds』
新作は、恐怖を煽りアメリカ万歳!の娯楽映画である、『トランスフォーマー』ですね。


『Transformers』
反戦映画としての『ミュンヘン』は評価しますし、
今までにスピルバーグ監督が作った娯楽作品の腕前も認めます。
私の好きな娯楽作品の中には、スピルバーグ監督の作品も多いです。
ただ、「監督」としてや、「作品」は認めても、
気概や気骨を持った、「映画人」としては、なかなか評価できません。
何故なら、私の個人的な判断では、スピルバーグ監督の作品には一貫性がなく、
唯一感じられる共通点は、「映画が売れて、自分の評価が上がること」だけだからです。
スピルバーグ監督は、映画が売れるなら、主義や主張を、その都度変える、
『ロード・オブ・ウォー』のニコラス・ケイジが演じた役と同じ様な、
「商売人」という評価からナカナカ変わりませんw


『Lord of War』
赤狩りでハリウッドから追放された、エリア・カザン監督が、
アカデミー特別賞を受賞される時、
会場が、カザン監督に対する批判の着席か、賞賛のスタンディング・オベーションに分かれた時、
スピルバーグ監督はどうしたと思います?
座って拍手してましたw
私は、京都人の言葉に甘えて良いのか、断った方が良いのか分からず、
若干、京都の流儀が汲み取れなくて苦手ですが、スピルバーグ監督なら、
京都に住んでも、上手くやっていけそうな気がしますw
過去に書いた、私の関連記事へのリンクを載せておきます。
気が向いた方は、暇な時にでも読んでみてください。
『アメリカ政府発注、愛国心を促すプロパガンダ映画●宇宙戦争』
『アメリカ以外の人が、カタルシスを得る事は難しい●マジェスティック』
「大人」が喜ぶ子供映画●河童のクゥと夏休み
- 関連記事
TBからお邪魔しました。
とても興味深く記事を読ませていただきました。
私も、映画公開のときは、ええ~?もうこんな映画が出来てしまうの?っと思いました。
しかし、私は映画鑑賞後、やはり公開されて良かったように思いました。
WTCとは違う映画だと思います。
DVDの特典は見ていないので、記事読ませていただいてよかったです!
TBさせて頂きました。
とても興味深く記事を読ませていただきました。
私も、映画公開のときは、ええ~?もうこんな映画が出来てしまうの?っと思いました。
しかし、私は映画鑑賞後、やはり公開されて良かったように思いました。
WTCとは違う映画だと思います。
DVDの特典は見ていないので、記事読ませていただいてよかったです!
TBさせて頂きました。
小米花 | 2007.05.26(土) 00:08 | URL | コメント編集
>小米花さん
多くの映画ブロガーさん達が、好意的な評価をしている作品ですが、
911をテーマに扱った作品に対して、
否定的なレビューを書きづらい要素もあるように思います。
結局、真相は闇の中かもしれませんが、残された遺族のコメントは、
偽りの無い気持ちだと思います。
真実がどこにあっても、二度と起きて欲しくない事です。
多くの映画ブロガーさん達が、好意的な評価をしている作品ですが、
911をテーマに扱った作品に対して、
否定的なレビューを書きづらい要素もあるように思います。
結局、真相は闇の中かもしれませんが、残された遺族のコメントは、
偽りの無い気持ちだと思います。
真実がどこにあっても、二度と起きて欲しくない事です。
Prismさん、こんにちは♪
トラックバックありがとうです。(*^-^*
>『ユナイテッド93』は、実際にあった事件を、事実の検証もしないで、遺族や政府にとって、
都合のいい再現ドラマというだけの作品である以上、映画本編を見る価値は乏しいです。
私も同感です。
ドキュメンタリー風映画にも娯楽映画にもなりきれなかった、中途半端な作品にしか思えなかった。。。
トラックバックありがとうです。(*^-^*
>『ユナイテッド93』は、実際にあった事件を、事実の検証もしないで、遺族や政府にとって、
都合のいい再現ドラマというだけの作品である以上、映画本編を見る価値は乏しいです。
私も同感です。
ドキュメンタリー風映画にも娯楽映画にもなりきれなかった、中途半端な作品にしか思えなかった。。。
> BC さん
911を題材にした作品を批判する事は、少しためらわれますが、
やはり社会的に問題がある場合は、指摘しないとダメな様に感じます。
>ドキュメンタリー風映画にも娯楽映画にもなりきれなかった、
>中途半端な作品にしか思えなかった。。。
監督の中で、911テロに対する、確固たる考えが決まってないから、
無責任な作品になったのだと思います。
例え、ドキュメンタリー出の監督であっても、
社会的影響力の高い題材を扱って映画を作る場合は、
無責任な解釈では済まされません。
決意や意思がないのなら、紛らわしい発言などせず、
じっと自分の考えを煮詰めるべきだったのではないかと思います。
911を題材にした作品を批判する事は、少しためらわれますが、
やはり社会的に問題がある場合は、指摘しないとダメな様に感じます。
>ドキュメンタリー風映画にも娯楽映画にもなりきれなかった、
>中途半端な作品にしか思えなかった。。。
監督の中で、911テロに対する、確固たる考えが決まってないから、
無責任な作品になったのだと思います。
例え、ドキュメンタリー出の監督であっても、
社会的影響力の高い題材を扱って映画を作る場合は、
無責任な解釈では済まされません。
決意や意思がないのなら、紛らわしい発言などせず、
じっと自分の考えを煮詰めるべきだったのではないかと思います。
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2007/05/27(日) 17:30:59 | パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ
2006年:アメリカ映画。
2007/05/27(日) 15:46:31 | ~青いそよ風が吹く街角~
あの日からもうすぐ5年・・・決して忘れられない、忘れてはいけないんだと改めて感じた。2001年9月11日、4機の旅客機がハイジャックされ、2機がワールドトレードセンターに、1機がペンタゴンに、そしてこのユナイテッド93便はホワイトハウスというターゲットに達すること...
2007/05/27(日) 02:42:39 | future world
緊迫感に満ちた迫真の再現映画。疲れと同時に平和への思いが沸き立つ。
2007/05/26(土) 11:02:06 | Akira's VOICE
「ユナイテッド93」 2006年 米★★★★2001年9月11日。同時多発テロが起こったその日をアメリカ人ではなくとも私達も忘れる事はないだろう。4機の旅客機がハイジャックされ、2機はNY、世界貿易センター・ビルに激突。1機はワシント...
2007/05/26(土) 09:43:49 | とんとん亭
こないだ、ちょっとした海外旅行に行ったばっかりのひらりん。帰ってきてから見てよかったっ。9.11のテロのあった日は、ちょうど母親のリハビリ病院退院の日で・・・厚木方面から帰ってきて、夜10時くらいに家に着いて、テレビをつけたら・・衝撃場面が映ってた・・・
2007/05/26(土) 00:22:03 | ひらりん的映画ブログ
事件当時のニュース映像を見ていても、怒りや悲しみは感じず呆然としていただけだったけれど、この映画によってようやく悲しみが伝わってきました・・・
2007/05/26(土) 00:06:53 | ネタバレ映画館
『ユナイテッド93』---UNITED 93---2006年(アメリカ)監督:ポール・グリーングラス 出演:2001年9月11日、アメリカ国内で4機の飛行機が同時にハイジャックされた。2機がワールド・トレード・センター、1機がペンタゴンに激突炎上した。そして、残る1機は目的を達す
2007/05/26(土) 00:03:19 | こんな映画見ました~
『UNITED 93』公開:2006/08/12(08/16)監督:ポール・グリーングラス出演:コリー・ジョンソン、タラ・ヒューゴ、シェエン・ジャクソン、ジョン・ロスマン☆story☆2001年9月11日、アメリカ国内の空港を飛び立った旅客機4機が、ほぼ同時にハイジャックされる。うち2機はワ
2007/05/25(金) 23:15:07 | 映画鑑賞★日記・・・
実を言うとこの映画はぎりぎりまで観るのをためらっていた。映画館の予告篇で映し出される乗客と家族との電話、そして決死の覚悟で犯人たちに向かっていく乗客たち。脳裏には5年前の9.11の夜が甦ってくる。あの日、ぼくは学生時代の仲間との飲み会で新宿に出かけた。妙な予
2007/05/25(金) 22:48:13 | ラムの大通り
2001年9月11日の朝。当時アメリカに住んでいた私は、日本からの電話で起こされた。「今すぐ、テレビをつけろ!大変な事になっているぞ!」ニュースを見ても、正直最初は何が起こっているのか判らなかった。え・・
2007/05/25(金) 22:24:31 | ノラネコの呑んで観るシネマ
ユナイデット93(愛するものたちの為にテロリストと戦った乗員たち)
「ユナイデット93」は5年前に全米を震かんさせた9・11でハイジャックされたユナイデット航空93便で起こっていた出来事を再現した映画である。もう5年の時を経たもののまだその傷跡は癒えないだけにこの映画を通じて運命を共にした乗員の勇敢に戦った事に敬意を表し
2007/05/25(金) 22:19:29 | オールマイティにコメンテート
東宝シネマ二条にて、「ユナイテッド93」を鑑賞。お盆休みということもあり・・・・観客は普段の何倍もの人チケット購入のために30分以上の時間待ち一瞬帰ろうかなんて思ったが・・・。その後は私用もあるため、気長に待つ事にした。さてこの映画だが、2001年の9
2007/05/25(金) 20:50:09 | 銅版画制作の日々
★監督:ポール・グリーングラス(2006年 アメリカ作品) TOHOシネマズ二条にて鑑賞。 『グッド...
2007/05/25(金) 20:35:26 | 犬儒学派的牧歌
ポール・グリーングラス監督その日。2001年、9月11日、午前。アメリカで4機の飛行機がハイジャックされ、目標地点に向けて突撃をかけた。しかし、ユナイテッド航空93便だけは、目標地ではないところにおちていた。そのときなにが起こっていたのか……。そのとき。...
2007/05/25(金) 19:59:21 | BUNPITUノHIBI
これまでのあらすじ 手塚治虫「火の鳥」と今年の映画たち その1 手塚治虫「火の鳥」と今年の映画たち その2 手塚治虫「火の鳥」と今年の映画たち その3 で、奇しくもこんな記事を書いていたら、どーに
2007/05/25(金) 19:12:31 | とりあえず生態学+
この映画やばひ…ユナイテッド93製作年度 2006年 製作国・地域 アメリカ 上映時間 111分 監督 ポール・グリーングラス 製作総指揮 ライザ・チェイシン 、デブラ・ヘイワード 脚本 ポール・グリーングラス
2007/05/25(金) 18:31:50 | とりあえず生態学+
2001年9月11日この時私は中学2年生。いつも通り夜寝て、いつも通り朝起きて、テレビを見たら世界が変わっていた。テレビでは飛行機がビルに突っ込んでいた。「何コレ?」以外の言葉が思いつかなかった。繰り返し流されるビルの映像。こんなことが映画の中ではなくて現実に起
2007/05/25(金) 18:27:02 | 映画を観たよ
キッツイ、この映画キッツイです。悲しい結末であることは誰もが知っているでしょう。でも、その結末に至るまでにあの日3001年の9.11に何が起きていたのか?ハイジャックされた飛行機の中で唯一機、目標地点を外して墜落したユナイテッド93便の機内でどんな事が起きていたの
2007/05/25(金) 18:00:58 | カノンな日々
【映画的カリスマ指数】星取りする気持ちになれない この現実を絶対に忘れてはいけない
2007/05/25(金) 15:16:10 | カリスマ映画論
2001年9月11日― 4機の旅客機がハイジャックされた。3機はターゲットに到達。 これはその4機目の物語である。CAST:コーリイ・ジョンソン/デニー・ディロン/タラ・ヒューゴ/サイモン・ポーランド/デヴィッド・ラッシュ 他 ■アメリカ産 111分とっても忠実に作られた
2007/05/25(金) 14:20:40 | ひるめし。
5年前のアメリカ同時多発テロが起こった際、テレビ画面で世界貿易センタービルが爆発炎上する映像をリアルタイムに見ていた自分は、「とんでもない事が起こってしまった。」という驚愕の思いと共に、「現実社会で起こったこんな凄い映像を見てしまうと、一寸やそっとのスペ
2007/05/25(金) 14:08:52 | ば○こう○ちの納得いかないコーナー
見てからなんていうのか…。ずっと言葉が出てこなかった。どこか言葉にするのも難しくて言いたい事が上手く言葉に出来なければ、いっそのことずっと書かないでおこうかと思った。でも未熟ながら・・・自分の記憶に留める分だけ少しだけ書いてみようかと。実はこの作品は見た
2007/05/25(金) 13:23:13 | シャーロットの涙
9.11から5年。観ようか観ないでおこうか直線まで悩んだ末、『ユナイテッド93』を観てきました。公開しているblogにレビューも書きづらいですが…あえて星をつけるなら★★★★★映画を娯楽と考えるなら、この映画は娯楽では無い。時と共に薄れつつある9.11の記憶をいつま
2007/05/25(金) 12:16:40 | そーれりぽーと
あれから5年、最も恐ろしいのはユナイテッド93の悲劇が忘れ去られてしまうこと ■監督・脚本 ポール・グリーングラス■キャスト コーリイ・ジョンソン、デニー・ディロン、タラ・ヒューゴ、サイモン・ポーランド、デヴィッド・ラッシュ□オフィシャルサイト 『
2007/05/25(金) 12:06:43 | 京の昼寝~♪
映画館にて「ユナイテッド93」「9.11」を初めて克明に描く、ポール・グリーングラス監督による衝撃作。2001年9月11日。運命の朝が明ける。まるでドキュメンタリーを見ているかのように、時間軸に沿って悲劇の瞬間までが再構築される。パイロットやフライトアテンダントが乗
2007/05/25(金) 11:35:09 | ミチの雑記帳
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