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2009.01/07(Wed)

不正を見過ごし、自分の弱さを認めない人を「普通」という●フィクサー

男は、完璧に罪を消せるはずだった・・・・・・。   (公式キャッチコピー)


『Michael Clayton』

フィクサー - goo 映画

NYの大手弁護士事務所に勤める、
マイケル・クレイトンの専門は不始末をもみ消すこと。

そんな仕事に嫌気が差していた時、
大規模集団訴訟を担当中の同僚弁護士アーサー・イーデンスが、
依頼人の農薬会社U・ノース社を裏切る行動に出る。

マイケルは事態の収拾に乗り出すが、
アーサーは訴訟を覆す恐るべき秘密を握っていた。

一方、U・ノース社の法務部本部長カレン・クラウダーは、
追い詰められ非情な手段に出るのだった…。

監督・脚本
トニー・ギルロイ

出演
ジョージ・クルーニー
トム・ウィルキンソン
ティルダ・スウィントン
シドニー・ポラック
マイケル・オキーフ

【More・・・】

肩透かしという評判とは違い、凄くイイ映画だったというのが最初の感想。

肩透かしだと思った人は、『フィクサー』というタイトルに、
影のボスの様な、ピカレスク映画だと誤解してしまった様な気がします。

◆以下の文章には、『フィクサー』のネタバレがあります。

主人公のマイケル・クレイトンは、
大手弁護事務所でモミ消し専門のフィクサーと呼ばれているものの、
恐れられている訳ではなく、むしろ便利屋扱いの境遇。
憂さを晴らす違法ポーカーの負けも、かなりの金額になっている人間です。

同僚のアーサーが、巨大農薬会社の弁護をしている中、突然、裸になり、
農薬会社の敵である原告の少女に求愛するという行動に出ます。

マイケルは警察に捕まったアーサーの身元引受人になり、
精神病の薬を飲んで弁護を続けろと言いますが、アーサーは生返事です。

その後、アルコール依存症の親戚が復帰する為に、
マイケルが資金援助をしたレストランへ向かいます。

親戚はアルコール依存を克服できず、再び酒にに溺れ、
莫大な借金を作り、レストラン処分する事になったからです。

親戚はマイケルに赦しを請いますが、マイケルは冷たくあしらい、
自分の息子に、「アルコールに負けたおじさんと、お前は違う」と力説します。

マイケルは自身のポーカーの借金がある上に、
アルコールに溺れた親戚の借金を肩代わりする事になり、
自分の弁護事務所にお金を無心します。

精神疾患を患っても、正義に目覚めたアーサーは、巨大農薬会社によって、
事故死を装って殺されます。

マイケルはアーサーが掴んだ証拠と、アーサーの死への疑問を捨てる代わりに、
弁護士事務所から借金を返せるだけのお金を、ボーナスとして貰います。

マフィアに借金を返し、友を売った事を考えながら賭けポーカーをしていると、
弁護士事務所から、クライアントの家へ行く様に言われます。

クライアントは、「交通事故を揉み消せ」と無理難題を突きつけ、
不正を揉み消す、「異常」という名の「日常」に戻った事にやるせなくなります。

クライアントの家を出て、マイケルは森の中を一人車を走らせると、
偶然、3頭の馬に出会い車を降ります。

3頭の馬は、マイケル、アーサー、親戚の3人が同じだという事を表しています。

賭けポーカーに依存してしまう自分に、
アルコールに負けた親戚を非難する事が出来るのか。

交通事故の揉み消しに嫌気が差している自分に、
巨大企業の不正を隠蔽する為の弁護に嫌気が差した、
アーサーを責める事が出来るのか。

親戚もアーサーも、自分の分身であり、
息子に「おじさんとお前は違う」と力説したのは、
ダメだと解っていても流されてしまう、自分の弱い姿を親戚の中に見て、
認めたくなかったのではないか。

爆発音がして振り返ると、未来の自分が爆死、炎上しています。

マイケルが一つの決断をするクライマックス後、マイケルが車の中から、
「普通」という仮面を被りながら、回る世界を眺めるラストは、
簡単にハッピーエンドと言えない余韻を残します。

日本人には、「フィクサー」という言葉にイメージが付いているから、
原題の、『マイケル・クレイトン』でも良かった様な気がします。

第80回のアカデミー賞で、7部門にノミネートされるものの、
助演女優賞のみの受賞でしたが、
自分の中では、『ノー・カントリー』と負けないくらい、
かなり高評価の作品でした。


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自由の為に戦ったマローの自由を奪ったのは大衆だった●グットナイト&グットラック

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テーマ : 考えさせられた映画 - ジャンル : 映画

02:17  |  『 ハ 』 映画  |  TB(9)  |  CM(10)  |  EDIT  |  Top↑

●あけましておめでとうございます

俺も『ノーカントリー』との評価点数の差を悩んでしまいました。
でも、スカーっとする映画ってやっぱりいいですよね。
てなことで、ちょいとだけ差をつけて・・・

こんなkossyですが、
今年もよろしくお願い申し上げます。
kossy | 2009.01.07(水) 03:35 | URL | コメント編集

●Re: あけましておめでとうございます

> 俺も『ノーカントリー』との評価点数の差を悩んでしまいました。
> でも、スカーっとする映画ってやっぱりいいですよね。
> てなことで、ちょいとだけ差をつけて・・・

そうですね。
マイケルが道を見失わなかったのは、ハッピーであり救いでもあります。
街を眺める表情を見ると、単純には喜べませんが・・・

> こんなkossyですが、
> 今年もよろしくお願い申し上げます。

こちらこそ、よろしくお願いします。
Prism | 2009.01.07(水) 11:52 | URL | コメント編集

●こんにちは♪

遅ればせながらあけましておめでとうございます♪
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

そうですねぇ、私はどちらかと言うと「ノーカントリー」の方が好みだったかなぁ。
自分の中で勝手に、マイケルがビシバシと不始末をもみ消す姿を想像してしまっていたからでしょうね。
典型的な「肩透かし」感想を持ってしまいました。
先入観はいけませんね。
ミチ | 2009.01.07(水) 22:13 | URL | コメント編集

●Re: こんにちは♪

『幸せの1ページ』もそうですが、先入観が内容と違う作品は、
やはり評価も低くなってしまいますよね。

日本での公開は、原題のままの方が良かった様な気がします。
Prism | 2009.01.09(金) 21:39 | URL | コメント編集

●こんばんは!

遅れましたが、あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします♪

話が遡っていくのでわかりづらかったですが、
俳優の演技がよかったこともあり、おもしろかったです。
ジョージ・クルーニーものは相性よくないですけど
この映画のクルーニーはとてもよかったです。
アイマック | 2009.01.12(月) 21:21 | URL | コメント編集

●Re: こんばんは!

> 遅れましたが、あけましておめでとうございます。
> 今年もどうぞよろしくお願いします♪

丁寧にありがとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いします。

> 話が遡っていくのでわかりづらかったですが、
> 俳優の演技がよかったこともあり、おもしろかったです。

最初の爆破シーンが無ければ、解り易いんですけど、
いわゆる「掴み」ですから、仕方ないですね。

> ジョージ・クルーニーものは相性よくないですけど
> この映画のクルーニーはとてもよかったです。

ダンディでカッコ良くて、演技も良かったですね。
もう少し商業的な要素を入れると、
多くの人に受け入れられるかもしれませんね。
Prism | 2009.01.13(火) 15:44 | URL | コメント編集

●TB,コメントありがとうございます

あけましておめでとうございます。おそくなりましたが、今年もよろしくお願いします。

わたしもこの映画は好きです。去年のベストにしてます(見ている本数が少ないのでアレですが)。
人間の弱さや強さ、譲れない一線、じっくりと見せてくれました。

三頭の馬の話は、なるほどーです。
時間構成に加えて、疑問点でした。
ちか | 2009.01.16(金) 21:49 | URL | コメント編集

●Re: TB,コメントありがとうございます

> あけましておめでとうございます。おそくなりましたが、今年もよろしくお願いします。

こちらこそ、よろしくお願いします。

> 人間の弱さや強さ、譲れない一線、じっくりと見せてくれました。

ちかさんと同意見です。
清濁併せ持った人間の生き方に魅せられました。

> 時間構成に加えて、疑問点でした。

時間構成の主な狙いは、「掴み」の様な気がしています。
Prism | 2009.01.17(土) 00:32 | URL | コメント編集

「フィクサー」って日本ではダークなイメージがあり、確かにピカレスク映画だと思っていました。
精神疾患を患っても正義に目覚めたアーサーと、道を見失わなかったマイケルが、救いでもありましたが...。
一筋縄では行かないオトナの社会の話でしたね。
最後のジョージ・クルーニーの表情が、ひどく印象的でした。
この映画の彼、渋かったです。
あん | 2009.01.17(土) 16:49 | URL | コメント編集

●Re: タイトルなし

> 「フィクサー」って日本ではダークなイメージがあり、確かにピカレスク映画だと思っていました。

あんさんだけじゃなく、結構、多かったみたいです。

> 一筋縄では行かないオトナの社会の話でしたね。
> 最後のジョージ・クルーニーの表情が、ひどく印象的でした。
> この映画の彼、渋かったです。

ジョージ・クルーニーの、大人のかっこよさにシビレましたw
Prism | 2009.01.17(土) 19:36 | URL | コメント編集

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