04月≪ 2017年05月 ≫06月

12345678910111213141516171819202122232425262728293031
--.--/--(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑
2008.12/23(Tue)

カウントダウンは止まらない●4ヶ月、3週と2日

これは 二人だけ の秘密──。  ――― (公式キャッチコピー)


『4 MONTHS, 3 WEEKS AND 2 DAYS』

4ヶ月、3週と2日 - goo 映画

1987年の冬のある日、チャウシェスク政権下のルーマニアで、
大学生のオティリアは寮のルームメイトのガビツァとせわしくなく動き回っていた。

寮を出たオティリアはホテルへ行くが、予約が入っていない事を知り、
仕方なく別のホテルを取る。
またガビツァの代わりにある男に会う事に。

実はガビツァは妊娠しており、オティリアはその違法中絶の手助けをしていたのだ。
しかし思うように事は進まず、オティリアの苛立ちはつのっていく。

監督・脚本
クリスティアン・ムンジウ

出演
アナマリア・マリンカ
ローラ・ヴァシリウ
ヴラド・イヴァノフ
ルミニツァ・ゲオルジウ

【More・・・】

第60回カンヌ国際映画祭でパルムドールを取った、『4ヶ月、3週と2日』を借りてみました。
審査員が好きそうな、色々な見方の出来る作品でした。

◆以下の文章には、『4ヶ月、3週と2日』の、ネタバレ要素を含みます。

端的に言ってしまえば、堕胎を扱った作品ですが、単純な「命を大事に」という作品では無いです。

『4ヶ月、3週と2日』を見る前に、1987年チャウシェスク政権下のルーマニアでは、
労働力の確保の為に、堕胎を厳しく禁じている状況だという事を知っておく必要があります。

作品の中では語られませんが、堕胎を厳しく禁じられている状況だと知らないと、
主人公の行動を、現代の物差しで計ると、若干、理解不能になるかも知れません。

主人公は、ルームメイトの堕胎を手助けする為に奔走します。
しかし、当事者である筈のルームメイトは、無責任で自分勝手です。

そんなルームメイトの為に、主人公は恋人からお金を借り、
堕胎処置をする医者に払うお金の不足分を、自分の身体で医者に払い、
ルームメイトが堕胎した胎児をタオルに包み、
アパートの10階からダスト・シュートで処置・・・処分します。

・・・この、『4ヶ月、3週と2日』という作品。

単純に、登場人物たちを俯瞰で見ると、自分勝手で無責任のルームメイトに腹立たしくなり、
献身的に世話を焼く主人公に理解不能になりますが、
主人公目線で物語を紐解くと、主人公の行動にも納得できます。

主人公にとってルームメイトは、自分の投影だったのかも知れません。
何故なら、恋人のホーム・パーティーに参加した時に、避妊について恋人を問い詰めます。

ルームメイトと自分の違いは、結果として妊娠をしなかったという違いだけで、
妊娠したルームメイトと同じだと感じていた様な気がします。

堕胎手術前の、甘い考えだった自分の象徴である子供を処分して、
主人公は新しい自分に生まれ変わったつもりだったのに、
ルームメイトは自分の堕胎をした直後なのに、動物の子供である子豚?子牛?の料理を、
「お腹が空いた」と言って食べています。
ルーム・メイトの行動に理解不能な主人公が、観客に問いかける目線を投げ掛けた所で幕。

説明的なシーンは無く、オープニングから観客を突き放した演出ですが、
主人公の切羽詰った心情が上手く表現されていたように思います。

映画好きじゃないと、面白く感じない作品ですが、
気になるなら見てみても良いかも知れません。

関連記事

テーマ : 考えさせられた映画 - ジャンル : 映画

02:17  |  『ヤ・ワ』 映画  |  TB(4)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

コメントを投稿する

URL
コメント
パスワード  編集・削除するのに必要
非公開  管理者だけにコメントを表示
 

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

映画「4ヶ月、3週と2日」

原題:4 luni, 3 saptamani si 2 zile このタイトルは意味深というか、とっても直接的でそのものズバリでしょう、4ヶ月を越え5ヶ月近くともなれば、そんなことをしちゃあいけないのだろうけどねぇ~ 富国強兵、それが当時のチャウシェスク独裁政権下の国策なん...
2009/03/22(日) 19:06:34 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

『4ヶ月、3週と2日』\'07・ルーマニア

あらすじ1987年の冬のある日、チャウシェスク政権下のルーマニアで、大学生のオティリアは寮のルームメイトのガビツァとせわしくなく動き回っていた。寮を出たオティリアはホテルへ行くが、予約が入っていない事を知り、仕方なく別のホテルを取る。またガビツァの代わ...
2009/02/03(火) 20:17:38 | 虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ

「4ヶ月、3週と2日」 DVD

「3、1、2とノックせよ」という小説があるが、全く関係ないです。 ★以下、ネタバレあります。メインとなる事は妊娠中絶です。このこと自体が映画自体では序盤には伏せている進め方なので、こう触れた文章でもってしてネタバレです。予期せぬというか望んでいない妊娠と...
2009/01/21(水) 00:11:09 | しぇんて的風来坊ブログ

4ヶ月、3週と2日

 『これは 二人だけ の秘密──。』  コチラの「4ヶ月、3週と2日」は、1987年独裁政権下のルーマニアを舞台に法律で禁じられたことを実行した勇気あるヒロインを描いたPG-12指定のサスペンスで、3/1公開となっていたのですが、観て来ちゃいましたぁ~♪  60回を迎
2008/12/23(火) 09:06:35 | ☆彡映画鑑賞日記☆彡
 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。