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2009.01/16(Fri)

読み始めたら止まらない災厄の書●アラビアの夜の種族

読み終えても、答えが書かれていない大仕掛け。


『アラビアの夜の種族』

聖遷暦1213年。
偽りの平穏に満ちたエジプト。

迫り来るナポレオン艦隊、侵掠の凶兆に、
迎え撃つ支配階級奴隷アイユーブの秘策はただひとつ、極上の献上品。
それは読む者を破滅に導き、歴史を覆す書物、『災厄の書』―。

アイユーブの術計は周到に準備される。
権力者を眩惑し滅ぼす奔放な空想。
物語は夜、密かにカイロの片隅で譚り書き綴られる。

「妖術師アーダムはほんとうに醜い男でございました…」。驚異の物語、第一部。

著:古川日出男

【More・・・】

面白かった!
多くの人が高評価を付けていたので、ずっと気になっていましたが、
納得のエンターテイメントでした。

◆以下の文章には、『アラビアの夜の種族』のネタバレが含まれています。

冒頭に、作者である古川日出男がエジプトを旅行した時に、
昔からエジプトにある、『アラビアの夜の種族』という物語集を、
自分が買ってきて、日本で広めたいから翻訳したのだと説明があり、
物語は始まります。

ナポレオンの侵攻に、エジプト側の主人に仕える、
執事的な位置づけのアイユーブという名の奴隷が、
この世に存在する、読み始めたら面白くて読む事を止められない、
『災厄の書』を献上しようと申し出ます。

主人の同意を受けたアイユーブは、手配するために街を出て、
一つの建物に入ります。

そこでアイユーブは部下に、主人には存在すると言った『災厄の書』が、
実は存在しないという事と、今から『災厄の書』を作ると言います。

ナポレオンの侵攻。
作中作である『災厄の書』の、魔術師、剣士、魔王の3代に渡る物語。

コレだけでも相当に凄いですが、『アラピアの夜の種族』には、
もう一つ大仕掛けがあります。

(ネタバレ反転開始)
『災厄の書』が存在しないのに、『災厄の書』を作り出した、
小説の主人公であるアイユーブと同じ様に、
実は、エジプトに『アラビアの夜の種族』という本は無く、
古川日出男のオリジナル作品で、
『アラビアの夜の種族』という本を作り出した古川日出男は、
『災厄の書』を作り出したアイユーブと同じなんです。

(ネタバレ反転終了)

この大仕掛けは、スゴイなぁ・・・。
中学時代に読んだら、もっと興奮していた様な気がします。
冒険小説好きには、たまらない面白さでした。

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