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2008.10/02(Thu)

転んだダルマの折れた鼻●転々

歩けばわかる、やさしくなれる。   (公式キャッチコピー)


『転々』

転々 - goo 映画

大学8年生の文哉は、家族もなく、孤独で自堕落な生活を送っていた。
いつの間にか作った借金は84万円。

返す当てがなく途方に暮れていたら、前日、文哉に借金の返済を迫った福原が、
吉祥寺から霞ヶ関までの無期限散歩に付き合ったら、
借金をチャラにする上に100万円をやると提案してくる。

文哉は、福原の条件を呑むしかなかった。
井の頭公園の橋から、男二人の奇妙な旅が始まった。

監督・脚本
三木聡

原作
藤田宜永

出演
オダギリジョー
三浦友和
小泉今日子
吉高由里子
ふせえり
松重豊
岸部一徳
笹野高史
石原良純
広田レオナ

【More・・・】

映画ブロガーさんの中では、ナカナカ好評らしい作品で、
作品を見る季節としても、秋が相応しそうなので観てみました。

根強いファンを持つ三木聡監督独特の、ゆるテンポで描かれた世界ですが、
実はさり気なく作品のテーマを、ゆるテンポに隠して伝えてきます。

◆以下の文章には、『転々』のネタバレを含みます。

主人公である文哉は、借金取りの福原に返済を迫られ、
スロットに手を出しますが、お金を摩ってしまいます。

落胆しながら、当てもなく駅前を歩いている時に、女学生に募金を求められると、
「何で俺が?」と答える人間です。

文哉は、偶然拾ったコインロッカーの鍵で、中に入っていたカバンをネコババします。
カバンの中身は、たくさんの小さいダルマと、折れた天狗の鼻。

ダルマをベンチに並べながら、天狗の鼻もダルマの横に置こうとして、
文哉は折れた天狗の鼻をカバンに戻します。
お金じゃなかった事に落胆している文哉の後ろから、福原が声を掛けます。

「それ、私のカバンなんですけど」

実際には、福原のカバンではなく、
文哉に「人の物をネコババしちゃいけないよ」と、たしなめるセリフを言いますが、
作品のテーマとしては、福原のカバンであり、文哉のカバンでもあります。

この後、文哉と福原の散歩が始まり、物語の中盤で明かされる事ですが、
福原は自分の妻を殺していて、霞ヶ関の警視庁に自首する為に散歩をしています。

つまり、ベンチでダルマと座っている文哉に声を掛けた時点で、
もう妻を殺している訳です。

カバンの中身の様に、人生で何度もダルマの様に転がって、
妻に浮気をされ男のプライドという鼻を折られた福原と、
借金を重ね、ダルマの様に転がり始め、人として鼻が折れかかっているのに、
折れた鼻をカバンの中に隠す文哉に、福原は若い時の自分を重ね合わせてみています。

その後に、タイトルが流れますが、色々な人がいる商店街という名の人生を、
福原が先に歩き文哉が後に続きます。

タイトル最後に、沢山のオレンジが、「 転々 」と転がり、福原が一つを拾い上げますが、
拾い上げたオレンジが文哉です。

映画の中で文哉に対して、「若い時の福原に似ている」という言葉が使われますが、
文字通り福原は、家族の愛を知らない文哉の中に、若い時の自分を見ているのでしょう。

だからこそ、福原がラストで、「イイ事あったか?」と、文哉に問いかけ、
文哉の「俺はあったかな」という答えを聞いて、
感慨深く思って自首したんだろうと思います。

作品のゆるテイストも良い方に影響して、
鑑賞後のスタッフロールでじんわりとする映画でした。
『ゆれる』も良かったですが、『転々』もまた違った良さがある映画ですね。

そういえば、文哉が過去に不倫した人妻との回想シーンで、
人妻役を、元キャスターの石井苗子が演じていたのはビックリ。
久しぶりに見たなぁ・・・。

秋にピッタリの映画だと思います。
気になる人にはオススメです。


か細い橋は朽ちていなかった●ゆれる

激辛カレーを食べて、あなたは「辛い!」と怒ります?●SHINOBI

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テーマ : 心に残る映画 - ジャンル : 映画

02:17  |  『 タ 』 映画  |  TB(6)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

●Re: 転んだダルマの折れた鼻●転々

TB、ありがとうございましたm(__)m
何度TBしても反映しないのでコメントさせていただきます。
ストーリーとは別にこういう東京の風景があるのかと改めて確認できた映画でした。この映画の後、少し東京という街に視線をもどすきっかけにもなりました。
仰るように、秋にピッタリの映画だと思います。これから紅葉する時分にいいですね^^
cyaz | 2008.10.03(金) 08:06 | URL | コメント編集

●Re: 転んだダルマの折れた鼻●転々

>cyaz さん
最近、テンプレートを変えたので、
多分、こちらに問題があるんでしょうね。
お手数かけましたm(_ _)m

都会の風景も、少し視点を変えるだけで、素晴らしく見えますね。
秋にピッタリの映画でした。
Prism | 2008.10.03(金) 12:16 | URL | コメント編集

●こちらにも・・・

Prismさんもお気に召されたようで良かったです。
三木監督の作風は好みが分かれるのでちょっと心配していたのですが、比較的万人受けする作品になっていてオダジョーファンとしてはホッとしました。
石井苗子の登場は懐かしかったですね~。
ミチ | 2008.10.04(土) 21:35 | URL | コメント編集

●>コメント返信

>ミチさん
コメントどうもです。
実は時効警察を途中で止めたクチです(^^;)
でも『転々』を観て、食わず嫌いだったかな?と、
少し反省をしておりますw
石井苗子は懐かしかったですね~。
Prism | 2008.10.05(日) 11:48 | URL | コメント編集

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