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2008.07/12(Sat)

苦く醜い恋愛も、自己陶酔のカプセルがあれば飲める●ナラタージュ

自己完結&自己中同士である、主人公の泉と、不倫教師である葉山に、
気持ちが入り込めるかどうかが別れ道の恋愛小説。


『ナラタージュ』

『ナラタージュ』 角川公式HP

大学2年生の春、泉に高校の演劇部の葉山先生から電話がかかってくる。
高校時代、片思いをしていた先生の電話に泉は思わずときめく。
だが、用件は後輩のために卒業公演に参加してくれないか、という誘いだった。

「それだけですか?」という問いにしばらく間があいた。
「ひさしぶりに君とゆっくり話がしたいと思ったんだ」

高校卒業時に打ち明けられた先生の過去の大きな秘密。
抑えなくてはならない気持ちとわかっていながら、一年ぶりに再会し、
部活の練習を重ねるうちに先生への想いが募っていく。

不器用だからこそ、ただ純粋で激しく狂おしい恋愛小説。

ずっと心に残る恋なら、過去ですら終わった事ではないのだと、
感じてもらえたら嬉しいです。 ―――― 島本理生

著:島本理生

【More・・・】

『本の雑誌』が選ぶ、2005年 上半期 第1位。
2006年 『本屋大賞』 第6位。

あまり恋愛小説を読んだ事がないから、たまには自分の趣味じゃない物を読もうと思い、
恋愛小説として話題になった、『ナラタージュ』が、文庫になっていたので読んで見ました。

・・・な~んだかなぁ~。

文体がキレイなだけで、中身は自己中な男女2人の、自己陶酔話にガックリきました。
コレは、ハーレークイン・ロマンスと受け止めれば良いのかな?

自分本位な恋愛であっても、当事者同士なら純愛と言えますが、
他者が関わってきた時点で不倫です。

誤解されないようにいって起きますが、不倫話を否定している訳ではありません。
病で寝込んでいる葉山の奥さんに対する罪悪感よりも、
不倫の状況に酔っている様な肯定的トーンにビックリ。

この時点で、自己中男女のバカップル確定。

『ナラタージュ』は、若い頃の羞恥心すら感じない自分本位さや、
自己陶酔の図々しさを正当化した作品で、
泉を批判させない為に作者が用意した、
泉の全てを受け入れた上で結婚してくれる、都合のイイ現在の結婚相手など、
自己陶酔を美しくさせる為だけのキャラクター。
自分以外は、みんな脇役扱いの話で、バカップルのバカ話でした。

葉山先生に対して、大人の男のズルさを指摘する女性読者は多いようですが、
まぁ、主人公の泉も、負けず劣らずズルイです。

というか、葉山のズルさを指摘する読者はいても、
泉の狡さを指摘する人の少なさに驚き。

映像化された場合、全盛時だった若い頃の裕木奈江あたりが演じたら、

YuukiNae01.jpg
『裕木奈江』

女性が嫌がる、女のシレっとしたズルさが分かる筈ですが、
小説という文字の媒体だと、女性読者は違和感無く入り込めるんでしょうね。
冷静に考えると、奥さんの事を知っても、善意の第三者を装っている分、
やっている事は、むしろ男性教師よりもズルイんですけど。

映画化するとしたら、今だと誰だろ?
沢尻エリカは、騒動でイメージが固定されたか・・・。
石原さとみが泉だとすると、チョット幼いかな。
榮倉奈々は、不倫話に合いそうなイメージが無いし・・・。

主人公の泉は、たとえ人を殺しても、
「勝手に向こうが殺されに来た。私の方が被害者」とか、
自分に責任はなく、相手に責任があるかのような物言いをする、
チョット痛い、自分の独善さを他人に押し付けるキャラクターだから、
外見的な優等生っぽさを感じさせる、長澤まさみ辺りが妥当かな。

でも、現実的に売れる映像作品にするなら、
女性のアンチファンが多そうな長澤まさみよりも、
『のだめカンタービレ』の上野樹里か、
今だと『篤姫』で同性に好印象の宮崎あおいや、
『僕の彼女はサイボーグ』の、綾瀬はるか辺りが妥当の様な気がします。

個人的には、ファンから寄せ書きを貰って、
控え室に戻った時にゴミ箱に捨て、次のイベントで問い詰められ、
マネージャーのせいにしたという噂がある、
フジテレビ・アナウンサーの平井理央あたりが、

HiraiRio01.jpg
『平井理央』

ドンピシャのイメージだけどなぁ。

結局、主人公の泉も葉山先生も、お互いに誰とも&お互いの事すら真剣に愛さないで、
作品の中で、真剣に人を愛していたのは、泉と付き合った大学生の彼だけです。

泉は、大学生の彼に対しての土下座すら、
相手である大学生の彼に言われたから土下座をするという、
誠実さを隠れ蓑にした自己陶酔っぷり。

更に、土下座した直後に、「この人は私を許さない」と続く図々しさ。
許される事を前提で土下座をするというのは、誠実さを装っても、
謝っている自分に酔っているだけで、相手に対しての謝罪の気持ちがない証拠。

大学生の彼が、「ホントに愛していたのか?」という問いかけにも答えず、
沈黙して“愛していたけど言えなかった”とする逃げの対応。

泉が、大学生の彼を「愛していた」と答えた場合、
大学生から葉山先生に流れた気持ちは愛とは呼べず、
自分の寂しさを埋める為に、相手を利用していた自己中女になり、
「愛していた」という言葉自体がウソになる。

泉が、大学生の彼を「愛していなかった」と答えた場合、
愛してもいないのに、長々と自分の寂しさを埋める為に、
彼を利用していた図々しい自己中っぷりが出てしまう。

どちらの答えでも、自らの手で、
自分が自己中な人間だと証明する事になってしまうから、
“(愛と言えるものじゃないから)言えなかった”と、
相手を傷付けた上に、肝心な所は言わないで、自分を守る為に答えを逃げ、
更に誤解されていると自分の気持ちをすり替えて、
そんな自分に酔っている訳です。

性別を逆転させて、女から問い詰められたズルイ男が、
“愛しているけど君を傷付ける様で言えなかった”と、
自分が悪者にならない様に答えを逃げ、
女性から誤解されて恨まれているというポーズに酔うのと同じかな。

結局、泉は葉山先生を愛している訳ではなく、
叶わない恋愛をしている自分に酔っているだけで、
自己中に物事を考える、恋愛の醜さを描いた作品としてはオススメですが、
作者のコメントを読む限り、醜さを描いた意図は無いようです。

どうやら島本理生は若い作家の様で、やっぱり若くないと、
ココまで図々しく自分を正当化できないよなぁ・・・という感じです。

多分、この島本理生という作家は、他人に興味がないんだろうなぁ・・・。

私の知り合いの、軽くイタイ女性は、
「大学生の彼は、主人公に無理やりセックスを強要した」みたいな事を言っていましたが、
あくまでも、泉の無神経な行動に対する反射です。

例えば、女性が付き合っている彼に触れて貰えず、
自分に女性としての魅力が欠けているのかと思い悩んで、
大胆に男性を誘ったとします。

彼とのセックスが終わった後、
「その気は無かったのに、お前に襲われた!やっぱり昔の彼女の方が良かった」
と言われたらどうします?

女性が、恥ずかしい気持ちを押し殺して、
勇気を振り絞ってセックスに誘った行動に対して、
自分の気持ちや考えを彼女に伝えるような、彼女に向き合う訳でもなく、
彼女を批判した上で、昔の彼女に走る男と同じ事を、
ナラタージュの主人公はしています。

大学生とのセックスを乱暴だと感じたとしても、それを相手に伝え、
お互いの気持ちを摺り寄せる事を放棄している主人公に、同情は出来ないですね。

むしろ自分の気持ちを話さずに、
自分の思い通りにならない事に文句を言っている、
子供にしかみえないです。

強引に関係を迫った大学生の彼の行動が、
自己中なセックスと言う人がいたとしても、
気持ちが恋人に向けられている以上、
全面的に大学生が悪い様な批判は、チョット筋違いな気がします。

大学生の彼をイジメていた泉が、
大学生から「止めてくれ」と言われていたのも関わらず、
聞き流して調子に乗っていたら反撃された様なもので、
大学生を肯定する訳ではないけど、泉に対しては、
「自覚があろうが無かろうが、自分がしてきたツケが回っただけじゃない?」
としか言えないですね。

※「柚子の自殺に繋がるファクターだから」というコメントに対して、
下のコメント欄で回答しています。
同じ様に思われた方は、そちらをお読み下さい。

大学生の彼に対して、DV(ドメスティック・バイオレンス)予備軍という人がいるらしいですが、
そういう論理が成立するなら、逆に泉も、他に好きな人がいるにもかかわらず、
「相手がそれでもイイと言った」なんて、相手に責任を被せて結婚する厚かましさを考えれば、
「寂しくさせた旦那が悪い」と言って出会い系にハマル、
尻軽主婦の予備軍になるんでしょうね(苦笑)

『ナラタージュ』を解説した某書評。
「胸がキュンとなる!」

・・・書評を書いたのは女子中高生?

本を売る為の方便じゃなく、結構な歳を重ねた上で、本気で言っているとしたら、
他人の気持ちを汲み取る想像力を、少しは養った方が良いのではと思ってしまいました。

私の文章を読んで、異論があるとお怒りの人には、秋元康の『象の背中』をオススメします。
役所広司と、今井美樹の2人で映画化されたので、ご存知の方もいると思います。

丁度、『ナラタージュ』の男女を逆転した作品で、家庭を顧みないで愛人を作って、
好き勝手やっている主人公が病に倒れたら、読者に全てを肯定させる為に、
奥さんや愛人などの、なぜか主人公に都合の良い理解者が沢山出てきますので、
きっと『ナラタージュ』と同じ様に、絶賛されるんじゃないでしょうか。
私の中では、『象の背中』と同じ様に、『ナラタージュ』は失笑作品です。

考えてみれば、精神的に幼い人たちにバカウケしたと言われている、
『恋空』がウケる世の中だから、

Koizora01.jpg
『恋空』

まぁ、『ナラタージュ』がウケても、不思議ではないかな。

若い人が読めば、自分の事は全て受け入れるのが義務と言いつつ、
付き合っている相手の、自分の意に沿わない部分を受け入れる事は拒絶して、
自分と相手との関係を築く努力すらしないで、白馬の王子の存在に酔う、
自己中な自分を肯定してくれる作品ですし、
年齢を重ねた人にとっては、懐古趣味を刺激してくれる作品になるのでしょう。

でも、『ナラタージュ』を絶賛する人は、
泉を肯定した上で、大学生の彼を非難していた自分を忘れて、
現実の自分の恋人が、元カノは言うに及ばず、
泉と同じ様に、他の女性の事を気にかけたり、大事にするのは、
「そんなのアリエナイ!」と激怒する気がします(苦笑)

『恋空』のような自己陶酔バカップル話が、“売れる”という事を狙って、
スイーツ(笑)向け小説という、“商品”として書いたのだとしたら、
逆に島本理生の評価は、高評価なんだけどなぁ~。

恋愛小説って、自分の事が大好きな、客観性の欠けている人や、
自己肯定して欲しい子供にウケるジャンルなのかも。

宣伝と美しい映像で、自己中っぽさをカモフラージュ出来れば、
映画化してもヒットが望めるかもしれませんね。

実話と思い込みたい妄想話●恋空

十年越しの秋に実った蔵王の果実●錦繍 (きんしゅう)

恋愛の裏に密む、ねじれたミステリー●イニシエーション・ラブ

「大人」が喜ぶ子供映画●河童のクゥと夏休み

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テーマ : 恋愛小説 - ジャンル : 小説・文学

02:17  |   |  TB(1)  |  CM(10)  |  EDIT  |  Top↑

●Re: 苦く醜い恋愛も、自己陶酔のカプセルがあれば飲める●ナラタージュ

こんにちは♪
ブログをはじめた頃に読んだ作品で、自分の感想を読んでも全く思い出せない内容です(爆)
多分女の人対象の小説なんでしょうね。
Prismさんの厳しいご意見を聞かせていただいたら、もう一度「ナラタージュ」を読んでみたくなりました。
ミチ | 2008.11.04(火) 23:34 | URL | コメント編集

●Re: ミチさん

期待が高かっただけに、ガッカリした作品でした。

女性は否定しても、『象の背中』を絶賛している男性もいる事ですし、
私も主人公の相手役である教師に、
感情移入できれば楽しめたのかもしれません。

男女では、やはり感じ方にズレが出ても仕方ないんでしょうね(^^;)
Prism | 2008.11.05(水) 00:13 | URL | コメント編集

こんなひどい批判ははじめてみました。
本の内容の受け止めかたは人それぞれ。あなたの好きな内容の本ばかりが出版されているわけじゃないんですから。
私はナラタージュとても良い作品だと思いますよ。まぁこれも個人の意見ですけど、ラストがわからないとかいう疑問の感想は何度もみてきましたが、まさかここまで批判をかくとは…
な | 2008.11.25(火) 01:51 | URL | コメント編集

●Re: な さん

こんにちは。

>本の内容の受け止めかたは人それぞれ。
>あなたの好きな内容の本ばかりが出版されているわけじゃないんですから。

本の感想は人それぞれ。
あなたの好きな『ナラタージュ』を、
絶賛する人ばかりじゃないんですから。

自分で、「本の内容の受け止めかたは人それぞれ」と言って置きながら、
批判意見を受け入れられない、精神的に幼い人が好きな小説なんですかね?
『象の背中』は楽しまれましたか?

「こんなひどい批判」と言われるなら、どの辺りがひどいと思うのかを、
相手に示すのが最低限のルールと思いますが、
書き捨てで、稚拙な感情論の域を出ないコメントを残す、
幼児性が抜けない人に、私の要求に応える事は無理だと思っているので、
まぁ、別に気にしないで下さい。

ラストに関しては、
結婚をしても本心は未だに先生に恋する図々しさ(ノスタルジー)を批判させない為に、
精神的に未成熟の自分を自己肯定してくれる、
作家が用意した結婚相手だと思っています。

もし、あなたが女性なら、明日が彼との結婚式だとしても、
あなたの彼は、あなたの他に好きな人がいるんでしょうね。

そして、あなたが病気をして苦しんでいる時に恋人が浮気しても、
『ナラタージュ』の先生の様だと思って、
病の床から許す人なんだと、あなたの恋人にお伝え下さい。

あなたの彼は、主人公の泉と同じ様に、
あなたの他に好きな人がいるけど、
大学生の彼に位置する、あなたからの好意に、
なし崩しと打算で、付き合っているだけなんじゃないですか?

あなたの恋人は、あなたの事を好きじゃないけど、
あなたは、『ナラタージュ』の主人公と付き合った大学生みたいで嬉しいですか?

・・・まさか、「私は主人公だから違う!」
なんて言わないですよね?

本文中にも書いてますが、あなたの彼と浮気相手にしてみたら、
>自分以外は、みんな脇役扱いの話で、
>バカップルのバカ話でした。
あなたはただの脇役ですよ。

あなたの彼が、自分との結婚が間近に迫っているのに、
昔の彼女の事を引きずって泣いていたら、
あなたは満足ですか?

今回、なぜ私のブログに書き込んだのか分かりませんが、
「ラストが分からない」という書き込みを探して、
自分の解釈を書き込んで回っているんでしょうか?

あなたの大好きな『ナラタージュ』を絶賛しているブログや、
「ラストが分からない」と書いているブログは、
他に山ほどあるんじゃないですか?

私のブログに書き込むよりは、
そちらのブログで感想を書く事をオススメしますよ。
Prism | 2008.11.25(火) 08:23 | URL | コメント編集

私も正直イマイチでした。
出てくる人物がみんな自己中でどの人にも共感できない。
みんな絶賛しているけど、どこがいいのだろう・・?
若い人は純愛ととらえるのかもしれないけど、私からは自己愛の陶酔としか思えない。
いい年の大人は周りがみれない昔を思い出して懐かしむのかもしれないけど、20代後半の周りが見え出した現実的な恋愛をしだした私にはどうにも受け入れられない作品でした。

ネットをみても好評の声ばかりでしたが、今回同じ様に感じている方もいて以前の記事でしたが、コメントしてしまいました。
名無しさん | 2009.05.29(金) 19:45 | URL | コメント編集

●Re: 名無しさん

恋人と結婚の打ち合わせ中に、昔付き合っていた人の事で泣き出したら、
殉教に似た気持ちで結婚されると感じて、
自分だったら破談にしますけどw

過去の恋愛を終わらせられない幼児性を、
今付き合っている人に押し付ける人と一緒になっても、
自分が逆の立場で、昔の恋人と比べられる事を想像できない人は、
これから先の長い道のりで、一方的に負担を強いられる事が確実ですからね。

「大絶賛!」というのが、まったくアテにならないという事は、
『河童のクゥと夏休み』や、『恋空』で経験済みなので、
今では、スイーツ(笑)向けである事が、
ヒット作を作る場合の一要素なんだと思っています(苦笑)

それにしても、あまりにも絶賛する人が多いというのは、
それだけ自分中心に物事を考える人が、
世の中に増えているという事なのかもしれませんね。

周囲で、『ナラタージュ』を絶賛している人は、
自分本位で、幼児性が抜けないワガママな人が多いです。

コメントありがとうございました。
また、気が向いたら覗いてください。
Prism | 2009.05.30(土) 00:30 | URL | コメント編集

大変おもしろく読ませていただきました。
ありがとうございました。

批評に感情が入っては批判になる、と私の師が言っていました。

この作品は、難しいですね。
大変失礼ですが、Prism様も多少、気持ちで書かれているところもあると見受けられました。
それは怒り、に近いのでしょうか。

嫌悪してはいけないでしょうが、苦笑したくなるところもあり、浅はかだ、と声をあげてしまいそうになったところもありました。

若さ故の浅はかさを、もう手にしてはいけない(手にしたくもない)人たちからの懐かしみの気持ちから評価が上がるのだろうか、と思います。
叶わなかった主人公意識を、再燃させてしまうのではないでしょうか。

*セックスの点ですが、女性からすると、コンドームをつけなかった点について「暴力だ」と問題視しているのでしょう。
(それが柚子の自殺にもつながるファクターとしても使われているので、余計に敏感なのですね)

長々と、誠に失礼いたしました。
break | 2009.06.12(金) 02:03 | URL | コメント編集

●Re: break さん

こんにちは。

> 批評に感情が入っては批判になる、と私の師が言っていました。
> 大変失礼ですが、Prism様も多少、気持ちで書かれているところもあると見受けられました。

あなたの師を知らない私に、自分の師の言葉を、
こちらに独善的に押し付けないで貰えるとありがたいですが、
もう一度、 break さんの師と言われる方の、
「批評」という物を読み返してください。
感情が入っていませんか?
嬉しい、楽しい、美しい、懐かしい、切ないも感情ですよ。
もちろん、怒りも。
個人的には、『ナラタージュ』は、呆れに近い感じかな。

自分が感じた「感情」を、読み手に分かる形で説明して伝えるのが、「批評」です。

もし、あなたの師の「批評」に、本当に感情が入っていないなら、
それは、「批評」と呼べる様な物ではありません。
「あらすじ」或いは、「紹介文」という類いの物です。

「感情」に対する理由付けが無い文章なら、
それは「感情論」や、ただの「感想」です。
break さんの師の言葉を借りるなら、「批判」ですかね。

> 嫌悪してはいけないでしょうが、苦笑したくなるところもあり、
> 浅はかだ、と声をあげてしまいそうになったところもありました。

↑は、どの部分という理由付けが無いので、「感想」或いは「批判」です。
※前の文章を汲み取ると、私のレビューに対して言っている様にも受け取れますし、
後ろの文章を汲み取ると、『ナラタージュ』について言っている様にも受け取れます。
今回は、『ナラタージュ』に対して言っていると受け取りました。
もし、私のレビューに対して言っている場合は、理由付けをお願いしますね。

ですから、「批評に感情が入っては批判になる」という言葉は、
一見、分かりやすい言葉だから意味が通っているように感じ、
正しく聞こえるかもしれませんが、
冷静に考えれば、「黒い白馬」と同じ、矛盾した言葉です。

break さんの師の文章が、ネット上にあるなら、
ぜひアドレスを教えてください。

“ 批 ” 判を、解り易く、“ 評 ” 論しているのが、「批評」ですから、
「あらすじ」や「紹介文」を、「批評」と勘違いしているのではなく、
本当に「感情」の無い上に、「批評」と言っても差し支えのない、
存在が矛盾している文章があるなら、一度、拝読してみたいです。

break さんの師は、有名な作家さんですか?
名前の出せない師の言葉なら、
師に責任を転嫁しないで、break さん自身の言葉として、
責任を持って発言してください。

> *セックスの点ですが、女性からすると、コンドームをつけなかった点について
> 「暴力だ」と問題視しているのでしょう。
> (それが柚子の自殺にもつながるファクターとしても使われているので、余計に敏感なのですね)

コンドームを付けなかった理由は、先生の存在に揺れ続ける彼女に対して、
平静を装っても不安を覚える彼が、事ある毎に彼女に対して、
「自分は不安だ」と伝えていたにもかかわらず、無関心でい続け、
更に、自分本位な無神経さで、先生からの電話を受けたからでしたよね?

過去にナイフで人を殺して、
刑務所で務めを終えて出所した通り魔がいるとします。

その通り魔が、あなたの近くでナイフを振り回し始めました。
あなたは足がすくみ動けませんが、
通り魔の近くには、存在を気付かれていない恋人がいます。

少しでも動いたら、自分を刺し殺そうとしている通り魔に対して、
あなたがそんな危険な状況に置かれているにも関わらず、
恋人には、無神経に「人を刺してはいけないよ」と、
わざわざ通り魔に存在を知らせた上で、悠長に交渉して欲しいですか?

普段ならいざ知らず、そういう緊急事態には、
気付かれていない内に捕まえるなど実力で排除してから、
ゆっくり通り魔を説教して欲しいですか?

大学生の彼には、主人公が殺されそうな緊急事態だったという事じゃないでしょうか?
溺れそうな人に藁を投げて、必死に藁を掴んだ姿をみて、
藁を掴んだ理由や、藁の掴み方を批判しているのと同じ様な気がします。

柚子の手紙で、作者や読者である主人公にとって、
大学生がコンドームを付けなかった不都合な理由部分から目をそらし、
それまでコンドームを使っていたのに、
なぜコンドームを付けずに主人公を抱いたのかという理由の部分を忘却して、
普段はつけていた事よりも、1回付けなかったの事実だけをすくいあげ、
それを「レイプと同じ」と言うのは、それこそ自分本位の極みだと思いますよ。

ですから、大学生の彼のセックスと、柚子のレイプ事件を、
行動は似ていても、意味は別物ですから、
作家の意図する通りに、同じファクターとして繋げて考えてしまうのは、
本来おかしい事なんです。

同じファクターとして、安易に繋げてしまう人は、
ただ読んでいるだけで、物事を考えていない様な気がします。
まぁ、だからスイーツ(笑)と言われるんでしょうけど・・・。

卵アレルギーで、タマゴ焼きを「食べたくても食べられない」と言っている人と、
自分の不注意で割ってしまった卵で作ったタマゴ焼きを、
「何だかフケツで食べたくない」と言っている2人の、
行動は似ていても意味は別物ですから、
2人を同じだと言うのは、拡大解釈だと思いませんか?

読者に大学生のイメージを悪くさせ、主人公が大学生と別れても、
主人公を非難させない為に作家が狙ってやった事なのでしょうが、
読者を騙す技巧が上手い作家という以上に、
作品全体を読んだ上での印象は、
主人公=自分を批判させない技術に長けている、
自分は悪くないと、独善的に考えている作家の様な気がしますね。

本文中に、スイーツ(笑)にウケた、
『河童のクゥと夏休み』のレビューリンクを付け足しておきました。
もしも、 break さんが鑑賞した事があるなら、
『ナラタージュ』のレビューと同じ様に、
面白いと思える、「批評」かもしれません。
気が向いたら読んでみて下さい。

師に責任を転嫁したり、
HNでありながら、
自分のブログと違うHNでコメントしたり、
私のブログの別の記事に付けたコメントには、
自分のブログのHNを使ったり、
私のTBを自分のブログでは許可しなかったり・・・。

『ナラタージュ』の泉の様に、
自分本位な事をシレっとする人であるなら、
大変、楽しめた作品だったんじゃないですか?
Prism | 2009.06.13(土) 11:34 | URL | コメント編集

私はナラタージュ大好きです(^^)
特に小野君が好きでした。
きっと良い青年なんだと思いました。合意なく致すこととかを肯定はしないですが、泉と葉山先生の関係が見え隠れするたびにつのる不安に対しての、若い男の子の反応なんだろうと感じました。
自分の世界を考えがちな主人公2人に対して、他者と関わりある世界の滞りに苦しんでいる小野くんに人間味を感じました。

この作品には駅や電車、ホームがよく出てきますね。私自身、通勤の電車や、電車待ちのホームで読み進めたので、電車に乗る度にこの小説の風景描写の緑や、河辺の道を思い出して、なんとなく清々しく思います。
柚子ちゃんが自殺してしまったこと、新堂君が大学を辞めてしまったこと、その辺は私はそこまでしなくても、と少し思ってしまいました。
でも全体を通して、こんな恋愛もあるのか、と展開を楽しみながら読めました。
葉山先生、泉を好きにはなれませんでしたが、ただただ若くて我儘でも当人たちには酔いしれてしまうほどの恋はエンターテイメントとして読み応えがありました。
島本理生さんのナラタージュでの風景描写や小野君の変化する様の書き方、台詞回しが私は大好きです(^^)

でも泉がズルいこと、共感してくれる人なかなかいなかったので、このブログを読んで、「そう!そう!この主人公たちは自分に酔ってて、いろんな人をものすごく傷つけてるのを正当化してるんだよ!」とまるで自分が言いたかったことを代弁してもらってるような感覚でした。
批評すごく面白かったです!
さくらい | 2016.04.28(木) 23:01 | URL | コメント編集

●初めまして

こんにちは。
こんな過疎ブログに、丁寧なコメントをありがとうございます。

> 私はナラタージュ大好きです(^^)
> 特に小野君が好きでした。
> きっと良い青年なんだと思いました。合意なく致すこととかを肯定はしないですが、泉と葉山先生の関係が見え隠れするたびにつのる不安に対しての、若い男の子の反応なんだろうと感じました。
> 自分の世界を考えがちな主人公2人に対して、他者と関わりある世界の滞りに苦しんでいる小野くんに人間味を感じました。

僕もナラタージュの中で、一番人間味溢れる彼に好感を持ちました。
確かめたいけど嫌われたくないという想いの中で揺れる気持ちが、過去の自分にもあったなぁ~とw
この辺りは男女関係なく、普遍的な気持ちじゃないかと思います。


> この作品には駅や電車、ホームがよく出てきますね。私自身、通勤の電車や、電車待ちのホームで読み進めたので、電車に乗る度にこの小説の風景描写の緑や、河辺の道を思い出して、なんとなく清々しく思います。
> 柚子ちゃんが自殺してしまったこと、新堂君が大学を辞めてしまったこと、その辺は私はそこまでしなくても、と少し思ってしまいました。
> でも全体を通して、こんな恋愛もあるのか、と展開を楽しみながら読めました。
> 葉山先生、泉を好きにはなれませんでしたが、ただただ若くて我儘でも当人たちには酔いしれてしまうほどの恋はエンターテイメントとして読み応えがありました。
> 島本理生さんのナラタージュでの風景描写や小野君の変化する様の書き方、台詞回しが私は大好きです(^^)

文体はとても綺麗でしたね。
作家さんが成長して、感情移入できる人間を描く作品を生み出したら、すてきな作品にはなると思います。


> でも泉がズルいこと、共感してくれる人なかなかいなかったので、このブログを読んで、「そう!そう!この主人公たちは自分に酔ってて、いろんな人をものすごく傷つけてるのを正当化してるんだよ!」とまるで自分が言いたかったことを代弁してもらってるような感覚でした。

レビュー時に意外と2人に批判的な人が少なくて驚きました。
実際に行定勲監督で長澤まさみ主演の企画が動いた事もあったようですが、立ち消えになったようです。
主観の小説と違って、強制的に客観的に見える映画では、やはり自己中に感じられ成立しない話なのでしょう。


> 批評すごく面白かったです!

恋愛小説は不勉強なジャンルなので、オススメとかあればご教授願いたい所です(笑)
さくらいさんのコメントも読んでいて、さくらいさんの考えが分かりやすく伝わりましたよ。
自分の記事にコメントを残してくれるのは嬉しいものです。
ありがとうございます。
Prism | 2016.04.29(金) 10:12 | URL | コメント編集

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ナラタージュ

お願いだから私を壊して、帰れないところまで連れていって見捨てて、 あなたにはそうする義務がある― 大学二年の春、母校の演劇部顧問で、 ...
2009/07/11(土) 01:59:00 | 粋な提案
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