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2008.06/18(Wed)

星新一 『生活維持省』の発展系●イキガミ (原作マンガ)

死んだつもりで生きてみろ。 ―――― (公式キャッチコピー)


『イキガミ 1巻』

この国には、国家繁栄維持法という名の法律がある。
そこでは、多くの人間を生かし、国を繁栄させるため、
選ばれた若者をあの世へ逝かす紙 “逝紙(イキガミ)”が配られている――。

届けられた死亡予告証。
残された時間わずか1日。
そのたった24時間をいったいどう生きれば良いというのか・・・!?

前代未聞の“生きるドラマ”が、いま始まる…!!

著:間瀬元朗


【More・・・】

星新一の、『生活維持省』を思い出しましたが、説得力を持たせる為のシステムの構築など、
オリジナル要素を加えてあります。

1巻で、あれこれシステムを説明していますが、非常に説明的なので、
「誰が死ぬのか、誰にも分からない様になっているみたいだなぁ~」程度の認識で、
読み進めても大丈夫です。

死を意識して生を描くというのは、難病物や神風特攻として描かれているモノと同系列。
現代向けにイジメを絡ませたりして、「死んだつもりで生きてみろ」という事を描いています。

自分の場合は、過去に難病物や特攻作品など、多くの作品を見ているので、
設定に目新しさは感じても、ストーリーには無難という印象になってしまいますが、
個人的な事情を別にすれば、多くの人に受け入れられやすいと思います。

・・・ただ、神風特攻を経た老人の話はどうなんだろう?

作品としては、大切な人を守る(国を守る)為に、神風特攻を行う事と、
大切な人を守る(国家繁栄維持法を守る)為に、死ぬ事を織り交ぜているけど、
ちゃんと作品の中で、大切な人を守る事と、国を守る事を分けて表現しないと、
誤解してしまう様な気がします。

誰かの為に自分の命を投げ出す事は、究極の愛という側面がありますが、
当事者の考えが、相思相愛だと誤解した一方通行の考えの場合、妄信の恐ろしさがあります。

表現の仕方を間違えると、麻原の為に命を投げ出したオウム信者も、
素晴らしい事になってしまう様な気がします。

個人的には、『イキガミ』に対して、今後の展開で興味が惹かれるのは、
国家繁栄維持法の末端で働く主人公が、国家繁栄維持法を否定する事だけです。

今回、映画化されると聞いて原作を読んでみましたが、
感動話が中心で、シリーズ化も出来そうな最初の映画化で、
国家繁栄維持法を否定する所まで描く筈が無いので、映画版はDVD待ち確定。

でも主演は、『ライアー・ゲーム』に出演していて、女子高生に人気の松田翔太だし、
それなりにヒットしそうな予感。

Ikigami02.jpg
『イキガミ』

映画版 『イキガミ』 公式サイト

マンガ版は、1巻で描いた難攻不落のシステムを崩壊させるラストを考えていたら、
多くの人の記憶に残る作品になりそうな気がします。

『イキガミ』が有名になるに従って、星新一の遺族である次女が抗議したみたいだけど、
ハッキリ言って筋違いじゃないかな。
『生活維持省』は、設定自体がオチであって、『イキガミ』は、死を目前にした人間ドラマ。

心情的には理解できるけど、設定の先に描いている世界が『イキガミ』にはあるから、
安易に模倣したというレベルではない様に思います。

中学生時代、星新一にファンレターを出す時に、
星新一の好きな短編をモチーフにした作品も、一緒に送りました。
今考えると、モチーフとは程遠いパクリだったと思いますw

でも、星新一氏は自分自身の作品を安易にパクッた作品に対しても優しく誉めた言葉と、
「作家になるなら、色んな物に興味を持って書き続ける事だよ」と、
返信されたハガキには書き添えられていました。

今考えても星新一氏が、単なる地方の一ファンである中学生に、
ファンレターのハガキを返して来る事自体が奇跡だよなぁ・・・。
当然、会った事はないですが、素敵な人だったんだろうと思います。

ですから、星新一氏が生きていたら、「パクリだ!模倣だ!」と騒ぎ立てる事無く、
『イキガミ』に対して、オリジナル作品として高く評価している様な気がします。

私自身も、『イキガミ』は、正統なリスペクトだと思うけど、
こんなにこじれてしまっては、「読んだ事はない」と答えてしまうよね・・・(^^;)

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テーマ : 邦画 - ジャンル : 映画

02:17  |  マンガ  |  TB(2)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

●こんにちは♪

私も星新一のショートショートは大好きで、中学生時代に熱心に読んでいました。
かなり昔昔のお話ですが・・・。
で、Prismさんはファンレターをお書きになって、しかもお返事までいただいたんですね~。
なんて貴重な体験なんでしょうか!

「イキガミ」はかなり面白くて原作も手に取ってみたくなりました。
主人公が「国家繁栄維持法」に疑問を持つところで終わったので、原作終了後に映画続編が作られればいいな~って思いました。
ミチ | 2008.10.04(土) 21:11 | URL | コメント編集

●>コメント返信

>ミチさん

ミチさんと同じく、熱心に読んでいました。
でもパクリ作品まで、ファンレターと一緒に送る若い自分に、
今思うと冷や汗ものです(^^;)

>主人公が「国家繁栄維持法」に疑問を持つところで終わったので、

マンガの方も、どうやら「国家繁栄維持法」に疑問を持つ展開になってきたようです。
続編の可能性は高そうですね。
Prism | 2008.10.05(日) 11:59 | URL | コメント編集

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イキガミ

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イキガミ

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