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2006.01/31(Tue)

メジャーとマイナーの分岐点●三年身籠る

自分で掲げた設定を生かせない。

3yearPregnancyBook.jpg

子供を産む事に、様々な不安を抱えた妻は、子供を3年身籠った。

原作・脚本・監督、唯野未歩子。

子供を三年身籠る妻(冬子)に、オセロの中島知子。
冬子の夫(徹)に、西島秀俊。

【More・・・】

鑑賞後は、全ての出来事が曖昧なまま、終わった印象を受け、
監督は、自分が表現したい物を、的確に表現する方法を、掴めていないのではないだろうか。

女性らしいセリフや、ニヤリとするような会話もありますが、
「3年身籠る」という設定でないと、使えないセリフではありません。
ただ登場人物達の全ては、女性視点で描かれており、
女性が観たら笑える箇所や、共感する部分も見つけられそうです。

原作本の帯に「インディーズ映画の女神が描く愛のメルヘン」とありますが、
インディーズ映画の様な、目を惹く設定は良いが・・・という所で終わった感があり、
インディーズ映画ではなく、単館系の劇場で公開するなら、
もう少しお客さんを意識した表現をするか、自分の世界観を理解してくれる原作ファンを作ってから、
映画化した方が良かったのではないでしょうか。

劇中で妹の緑子が、「女同士なら『緑子は悪くないよ』と言ってくれる」というセリフがありますが、
次の作品で、女性登場人物が多い、似たような作品を創るのか、男性がメインの作品を創るのか。
男性をどう描くかによって、「唯野未歩子」というブランドが、インディーズ女優出身の、
女性にしか分からないマイナー監督か、人物を的確に描く監督になるか決まるような気がします。

観客から「未歩子は良い監督だよ」と言われたいなら、男性を描くのは避けて通れない道です。
劇中の緑子の様に、どんな作品を創っても、無条件で賞賛する声が欲しい『だけ』の女性なら、
インディーズ映画か、小説に留めておく方が無難です。

唯野未歩子自身が、原作、脚本、監督をしている以上、作風は映画も小説も変わらないと思う。
小説を読んでも、鑑賞後の曖昧な印象は解消されない気がします。

「3年身籠る」という設定で、果たして「家族とは」、「親とは」、「愛とは」、「大人になるとは」が、
「映像」で表現できていたかと言われると、首を縦には振れない映画でした。
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テーマ : ビミョーな映画 - ジャンル : 映画

09:07  |  『 サ 』 映画  |  TB(14)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

●曖昧さが魅力

>鑑賞後は、全ての出来事が曖昧なまま、終わった印象を受け、

観客に解釈を委ねる作風なんでしょうね。
私は、そういう傾向が好きなので、この監督の将来がとても楽しみですが・・・。
マダムクニコ | 2006.02.02(木) 23:40 | URL | コメント編集

●>コメント返信

>マダムクニコさん
観客に解釈を委ねる作風は、私もどちらかと言えば好きな方です。
力のある監督が出てくる事は望ましい事ですが、
多くの観客がマダムクニコさんと同じ感想を持つとは限りません。
映画を見る観客が主に映画に求めるものは、やはり『娯楽』です。

芸術性が高い作品を、娯楽を求める観客が「三年身籠る」という設定に惹かれて、
気紛れに見た時に、果たして全員が、マダムクニコさんの様に満足するでしょうか。

『多くの』人に理解されない映画は、やはりマイナーです。
そういう意味で、メジャーとマイナーの分岐点に、この監督は立っていると思い、
記事を書いたわけです。

私が曖昧な印象で、設定を活かしきれていない印象を受けたのは事実ですし、
もしも、監督自身が「三年身籠る」という設定で、曖昧な印象だけを狙っていたという、
本人のコメントを目にする事があったら、狙いは成功でも、私は次回作は見ない可能性が高いですね。
結果、一部のコアなファンがいるマイナーな監督と、なってしまうのではないでしょうか。

マダムクニコさんが「三年身籠る」という設定を生かした名作だと絶賛しても、
私は間違ってないと思いますよ。
映画の感想が色々あってもおかしくないですし、色々な人の感想が読めるのが、
TBの良い所だと思いますしね。
気が向いたら、また覗いてください。
Prism | 2006.02.03(金) 02:11 | URL | コメント編集

●TBありがとうございます☆

唯野未歩子さんが、原作、脚本、監督(初)というので
興味がありました。
西島秀俊さんのダメ夫ぶりがけっこうよかったです。
中島知子さんの行動には理解に苦しむ部分もあり
全体としては、まぁ、こんなものでしょうか、☆☆。
Ren | 2006.02.03(金) 07:22 | URL | コメント編集

●>コメント返信

>Renさん
デビュー作という事を考えると、ある程度は仕方ないかもしれませんね。
次回作を、何にするかですね。
Prism | 2006.02.03(金) 18:27 | URL | コメント編集

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