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2006.03/19(Sun)

父と息子の鬼ごっこ●キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

失ってしまったモノを、補い合う2人。

CatchMeIfYouCan.jpg

詐欺師と捜査官と聞いて、コンゲームの名作、『スティング』を期待すると外しますが、
人間ドラマのある作品として成り立っています。

詐欺師フランク・アバグネイル役に、レオナルド・ディカプリオ。
捜査官カール・ハンラティ役に、トム・ハンクス。

監督は、『宇宙戦争』や、『ミュンヘン』のスティーブン・スピルバーグ。

【More・・・】

オープニングのアニメーションから、かなりセンスが良いです。

実話を元にした映画本編の話しは、裕福だった時は親子3人仲良くやっていたのに、
父親の事業が上手くいかなくなり、母親が父親の友人と浮気するようになっていき、
結果、両親が離婚する事になってしまいます。

高校から帰ると、いきなりどちらの両親と一緒に暮らすのか選択を迫られて、
発作的にフランクは家を飛び出します。

フランクは、大人になる準備もないまま、社会に放り出された子供が、
「生きていく為にお金を生み出す方法を見つけた」という感じでサギを繰り返します。
お金さえあれば、また元のあたたかくて幸せな家庭が取り戻せると考えているフランクは、
「他人を落とし入れてやる」というような、悪意が発端となってサギ行為をしていません。

一方、カールは離婚した妻に子供を取られて、
父親でありながら、父親らしい事を満足に出来ないまま、
それを打ち消すかのように仕事に没頭しています。

そんな2人が出会い、逃亡と追跡が始まりますが、
フランクは「捕まえられるなら、捕まえてみろよ」というような、
子供が真剣に鬼ごっこをする様に、フランクの逃亡も、
大人になり切れない子供の鬼ごっこと同じ様です。

カールはフランクを追っていく内に、FBI捜査官という立場と共に、
間違った方向へ進んでいる子供を、正しい道へ導こうとする大人の目線で追っていきます。

フランスの印刷所で、
「外に出ると撃たれる」というカールの言葉を信用して、
フランクは大人しくカールに捕まりますが、外に出ると誰もいません。
裏切られたと思い、他人を信用する事の愚かさを感じたフランクだけど、
その後、大勢の警官隊がフランクの目の前に集合します。

カールは、確かに正確に状況を説明しませんでしたが、
フランスの警官隊が外に居るという事実はフランクに伝えていました。

本来、FBI捜査官という立場であれば、悪人を捕まえる事に嘘は必要な事ですが、
一人でフランクを捕まえに来て、他にも大勢居るような嘘を言わなかったのは、
フランクに大人としての規範を示し、もう少し大人を信用しても良いと、
子供に教え諭していたと考えるのは、あながち深読みではないような気がします。

フランクは小切手偽造技術を買われ、刑期の間FBIで働く事になりますが、
社会に出ると毎日仕事をするだけで、他人から注目を受ける事もなく、
定時に帰宅するだけの平凡な日々を繰り返し。
自分の存在価値を見出せない苛立ちは、逮捕済みという自分の資料を見て爆発します。

週末の休日に、パイロットの制服を着たフランクは、
その行動を見透かしていたカールに呼び止められます。

ここの2人のシーンは絶品です。

「月曜の朝には戻ってくるのだろう?」というセリフと共に、
カールはフランクを信用して一つの賭けに出ます。

社会に出ても大人になりきれなかったフランクに、
「もうお前は大人になったんだよ」と引き留めず見送る事で成長を促がします。

月曜の朝、巧妙な偽造小切手を前に、どういう手口なのか教えるフランクの姿と、
それを聞いているカールの姿。
そこに存在するのは、もう大人と子供の関係ではなく、対等なものに変わっていました。

この映画の良い所は、変にお涙頂戴に作らなかった所ですね。
小気味の良いテンポで見せた事で、より良くなっています。

お涙頂戴で作らなかった事で、成功した他の例として、
『リバーランズ・スルー・イット』があるかな。
こちらも良い映画です。
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テーマ : 心に残る映画 - ジャンル : 映画

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