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2005.11/11(Fri)

「北野映画」というより「北野武」の集大成●TAKESHIS’タケシス

「北野映画」と言うより「北野武」の集大成。

Takeshis01.jpgTakeshis02.jpg

「たけし」が「たけし」に出会う。
第12回北野武監督作品。

芸能界の大スターであるビートたけしは、多忙でリッチな生活を送っている。
一方、ビートたけしに瓜二つの、売れない役者の北野は、
コンビニや、ピエロのバイトで食い繋ぎながら、いつか有名になる事を夢見ている。
そんな二人が、テレビ局で会う。

【More・・・】

ビートたけしの、ファンである北野は「北野さんへ」という宛名入りのサインを求める。
「名字、俺と同じか」と言い、ビートたけしは含み笑いを浮かべながらサインをする。
自分に似た北野と出会ったビートたけしは、背中に彫り物のメイクをしてもらいながら、
夢の中、売れなかった頃の自分を思い出す。
あくる日、いつもの様にオーディションに落ちた北野は、
失意の中、憧れているビートたけしの世界に、自分を投影して夢想する。

望んだものを手に入れたのに、虚無感や孤独感を感じるビートたけし。
望んだものが手に入らず、虚無感や孤独感を感じている北野。

自分は他人を楽しませるだけのピエロだと、お互いに感じていて、
ビートたけしは、当時は気付かなかった、何も無いけど幸せな過去を振り返り、
北野は、全てを手に入れた、幸せの未来の象徴である、ビートたけしの夢を見る。

そこに広がるのは、500%北野ワールド。

映画のラスト。
倒れている兵士の「たけし」が、敵兵に見つかった所で暗転する。
映画という夢の中の「たけし」は、敵に囲まれた圧倒的に不利な状況で、
相手に「どうする?」と言われても、銃を乱射し、ひとり孤独に生き延びている。

兵士の「たけし」は、映画の中の「たけし」の様に立ち上がり、銃を乱射し生き延びたのだろうか。
それとも「たけし」が撃たれたとすれば、
死に掛けていて、生きているのが苦しく、止めを刺され幸せだったのか。
或いは、死んだフリをしていただけで、相手に見つかり不運だったのか。

ビートたけし、北野武、どちらの「たけし」にせよ、自分の意思とは関係なく、
「現実」という相手から、放っておかれる事はない。

兵士の「たけし」は、どの「たけし」なのか。
ビートたけしか、北野武か。
・・・それとも、この映画を監督をした「TAKESHI」なのか。

この映画の本当に凄い所は、本人が撮っている事にある。

この映画が評価されるという事は、北野武という人間が「孤独」だという事を、
自分の手で証明する事になり、
また、評価されなくても、それは誰にも相手にされない「孤独」である。

北野映画の、集大成に位置する作品であり、ファンにはたまらない作品だと思う。
私は、好きな作品です。


『座頭市』


『あの夏、いちばん静かな海。』
『キッズ・リターン』
『菊次郎の夏』


『その男、凶暴につき』
『ソナチネ』
『HANA-BI』
『BROTHER』


『3-4×10月』
『みんな~やってるか!』
『DOLLS』

B、C、Dの内で、1本ずつ。
合計3本以上、北野映画を見て、2つ以上良いと思った事がある人ならオススメです。
Aしか見たこと無い人は、BかCの中から1本見たほうが無難です。

『TAKESHIS’』は、『座頭市』の真逆に位置する作品です。
いきなりはキツイかも。


自傷的な自笑●監督・ばんざい!

松本人志の『シックス・センス』は鈍っていないか●大日本人

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テーマ : オススメの映画 - ジャンル : 映画

11:11  |  『 タ 』 映画  |  TB(25)  |  CM(14)  |  EDIT  |  Top↑

コメントありがとうございました!
こちらからTB貼らせて頂きますね~

わたしにはTAKESHIS’難しかったです
観ていて面白かったんだけど…

でもPrismさんのレビューを読んで当初よりは理解出来たかも…
また伺わせてもらいますね!
さわわ | 2005.11.11(金) 09:43 | URL | コメント編集

●>さわわさん

TBありがとうございます。

ブログの始めたてで、TBのやり方を覚えたら、
今度はTBしますね。
Prism | 2005.11.11(金) 13:47 | URL | コメント編集

●TBありがとうございました

こんにちは♪
北野作品は得意ではないんですが、これはやっぱり見ておくべきかなぁという予感がして(?)見ました。
この部分はあの映画のオマージュ(パロディ?)というのも大体分かって、そういう意味でも楽しめました。
でも北野武の頭の中は誰にもわかりませんね~。
ミチ | 2005.11.13(日) 08:03 | URL | コメント編集

●TBありがとうございます。

TAKESHIS'の評価は分かれる作品ですね。


この作品はあと2~3年先の映画でしょうね。
感覚が敏感な人は、わかるけど鈍い人は
2~3年後にこの映画の内容がわかるのではと思います。

真希リンは、最高に楽しめました、スピード感最高。
ブログ的映画。
真希リン | 2005.11.13(日) 09:42 | URL | コメント編集

●TBありがとうございます!

はじめまして!

難解という声もありますけど、個人的にはとっつきやすい印象を持ちました。
楽しみ方が分かる人には、凄く面白いんじゃないかな~と思います。

映画が終わった後の余韻が凄かったです。
しばらくあの世界から抜けられませんでした。
kamei | 2005.11.13(日) 10:21 | URL | コメント編集

TBありがとうございました。
私もダイスキなこの映画、エンターテイメント性が高いのに難解な映画。
皆に薦めたいところですが、おっしゃるとおり座頭市の正反対なので。
でも見る価値はあるのではないのでしょうか?意外と難解ではないかもしれません。構えないで観て、監督のいうとおり体感すると良いと思います。
pong_tron | 2005.11.13(日) 15:50 | URL | コメント編集

●>ミチさん

>でも北野武の頭の中は誰にもわかりませんね~。

そうですね。
あれだけ、メディアに露出していても、彼の考えを理解する事は、
私を含めて、誰にも出来ないでしょうね。
彼の感性を楽しむ事と、彼を「理解した」と思い込む事ぐらいなんでしょうね。
Prism | 2005.11.14(月) 03:30 | URL | コメント編集

●>真希リン

>この作品はあと2~3年先の映画でしょうね。

そうですね。
今は「難解」な箇所に、皆が過敏に反応しているだけのような気がします。
でも、それだけで彼が最初に考えた意図は、達成出来ているのかもしれません。
感性を揺さぶる映画は、名作だと思います。
Prism | 2005.11.14(月) 03:41 | URL | コメント編集

●>kameiさん

>映画が終わった後の余韻が凄かったです。

確かに(笑)
この映画は後を引きますね。

難解な映画ですが、観客を楽しませる要素はありましたね。
ただ、彼流の楽しませ方だから、分からない人には分からないと思います。
Prism | 2005.11.14(月) 03:52 | URL | コメント編集

●>pong_tronさん

>エンターテイメント性が高いのに難解な映画。
>皆に薦めたいところですが、おっしゃるとおり座頭市の正反対なので。
>構えないで観て、監督のいうとおり体感すると良いと思います。

そうなんですよね。
ナカナカ感じる映画というのは、他人に薦めにくいですね。
良い映画なんですけどね(笑)
Prism | 2005.11.14(月) 03:58 | URL | コメント編集

●Prismさんへ☆

こんばんは、はじめまして♪
TBありがとうございました!!

これからもヨロシクお願いします☆
また遊びに来ますね~★
ななり | 2005.11.15(火) 23:45 | URL | コメント編集

●>ななりさん

コメントありがとうございます。
また伺いますね。
Prism | 2005.11.23(水) 11:40 | URL | コメント編集

はじめまして。こたえと申します。
TAKESHIS'のジャパンプレミアに参加する為に
飛行機に乗ってきてしまいました…。
私もこの作品、好きです。
TB飛ばさせて頂きましたm(__)m
こたえ | 2005.11.26(土) 00:07 | URL | コメント編集

●>こたえさん

飛行機に乗ってまで駆けつける姿は、まさにファンの鏡ですね。
TB返しておきました。
また、覗きに来て下さいね。
Prism | 2005.11.27(日) 05:47 | URL | コメント編集

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